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ツール・ド・ランカウイ 7日目

ツール・ド・ランカウィ 7日目

クラス:2.HCクラス ステージレース
開催国:マレーシア
日程:3月24日
距離:222km
天候:晴れ



平均ワット:172W
最大ワット:885W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:トマ・ルバ、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、山本元喜、中西健児

マレーシアで行われたUCI2.HCクラスのステージレース。


レース前のミーティング

今日は6人以上の逃げには反応し、基本的にはサルバを逃げに乗せるという作戦。

レースレポート

今日のステージは最長の222km。
パレードの8kmと合わせるとその距離230kmにも及ぶ。
コースプロフィール上では小さい山が前半の112kmまでに7つ連続し、それぞれに4級山岳が設定されているというコース。
見ようによっては集団スプリントになるように見えるコースだった。
地獄の門が開く。
集団の中盤に並んでパレードスタートを迎える。
今日は逃げに乗る意味合いが薄いので落ち着いて走ろうという考え。
レースがスタートし、アタックが始まる。
リーダーチームのトレンガヌがコントロールする気配がなく、アタックと吸収が続く。
自分も前に上がり、10km過ぎまでに3回程動くが決まらず。
14.9kmを頂上とする登りが始まる。
マジでキツイ!
本当に言葉にならない程に辛い。
一昨日と昨日で頑張ったツケが来ているっぽい?
位置を下げながらギリギリ集団最後尾で登り切る。
登りの距離が1kmを2分38秒で登り切る。
平均出力は391W。
自分の最大有酸素パワーを上回っているので無酸素域に入っている。
キツイわけである。
これで4級山岳というのは少しおかしいと思う。
集団最後尾に噛り付いて堪える。
息もつかせずに始まる
23.9kmを頂上とする2回目の4級山岳。
前回の頂上から10分半で登り口に到着する。
死にかけながらも遅れだしたラリーと一緒に登り切る。
3分間375W。
遅れたにも関わらずこの数値はおかしい。
下ったところで山岳ポイントでは無い登りが始まる。
2分半330W
ラリーだよりのメイン集団に何とか復帰。
そうとうヘロヘロ。
ちなみに逃げが決まっていないせいで集団ではアタックが続いている。
ペースが緩むハズもなく集団が縦に伸びたまま。
健児がボトルを貰いに下がり、それを軽く手助けする。
そして再び最後尾へ。
ペースが速いせいであまり休めずに49.2kmを頂上とする3つ目の4級山岳が始まる。
前回の頂上から24分半での開始。
今回は緩く長かったおかげでそこまで苦しまずに済む。
8分間303W。
下って16分後に63.2kmを頂上とする4つ目の4級山岳。
3分間381W
ここもラリーと一緒にクリアして集団に引き戻してもらう。
次の登りまでは30分間の間があった。
しかしその区間では15名の逃げが発生し、集団が猛スピードで追走する。
その最後尾にへばり付いて我慢する。
その後88.2kmを頂上とする5つ目の4級山岳へ。
登りだしの直前に位置を上げていたおかげで少し余裕を持って登れる。
後ろに下がっていくとバルディアーニのグアルディオラが遅れたのでそこに合流する。
登りが長かったせいでメイン集団とかなり離れた状態で頂上を通過する。
7分間301W
バルディアーニが集団復帰のために猛追するのに任せて付いて行く。
無線から今自分がいる集団が集団復帰の最終便だから絶対に遅れないようにと言われる。
前方に大きな集団がチラチラと見え始め、先頭か?と思っていると、おそらく登りで遅れた大集団に合流する。
どうやら先ほどの登りで集団が砕け、40人が先行している模様。
自分たちが合流した集団にはマルコスもおり、追いつくつもりが無いようで比較的ゆっくりのペースで走っている。
その集団で112.5kmを頂上とする6つ目の4級山岳を超える。
その山岳が終わり、健児がボトルをチームカーから受け取って戻って来た際に衝撃の事実を知らされる。
「マルコスがチームカーに乗っています」
マルコス、まさかのリタイア。
どうやらお腹を下したらしく、チームカーに乗ってからも3回程トイレで止まっていたらしい。
その後しばらくして先頭集団に付いている第1チームカーから、トマが現在レースのトップの集団にいてこのまま行けばリーダーになる可能性があるから明日に向けて脚を溜めておくように、という伝言がやって来る。
これは大変なことになると健児と話ながら集団で休み続けてゴールした。
レースの結果は、トマを含む先頭10人にメイン集団が追いつき、そこから10名が抜け出す形に。
そこにトマもサルバも入れず、結果的にトマの総合順位は9位に落ちてしまった。


感想

222kmもある日という事で早めにレースが落ち着くかと思っていたが、蓋を開けてみると地獄のようにキツイ1日だった。
登りもさることながら下りの速度も異常で、最高時速97.3kmをマークしていた。
明日はいよいよ最終日。
少しでも自分が出来ることを頑張り、ゴールできるように気合いを入れて挑みたい。


キツさレベル

本当に辛い一日だった。


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