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ツール・ド・シアク 1日目

クラス:2.2クラス ステージレース
開催国:インドネシア
日程:9月18日
距離:152km
天候:曇り



平均ワット:199W
最大ワット:1115W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:トマ・ルバ、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、山本元喜、新城雄大

インドネシアで行われたUCI2.2クラスのステージレース。


レース前のミーティング

今回のレースは全ステージド平坦ということで自分と雄大がステージ優勝&総合でUCIポイントを稼げるように挑むという作戦。
トマ、サルバ、マルコスもチャンスがあれば総合順位を上げていくという感じで、自分たちは逃げも視野に入れて動きゴールスプリントになれば自分とサルバでアシストして雄大で勝負しに行くという作戦。


レースレポート

チェコ以来1か月ぶりくらいのレース。
逃げていいところを見せたい。
比較的前方に並びパレード走行が始まる。
集団の2列目まで位置を上げてアタックしに行く準備は完了。
レースが始まるのを待つ。
アジアのしかもインドネシアの2クラスのレース、アタック合戦に収拾がつかない可能性が高いとレース前にトマが言っていた。序盤の動きは抑えめかつ、フォローメインで動くことで数を打っていきたい。
レースがスタートするが動きが無い。
自分から仕掛けたくなるがここは我慢。
動きが生まれるのを待つ。
しばらくして最初のアタックが発生。
本格的にレースが始まる。
トマが言っていたように長引く可能性もあるが、意外とすんなり決まる可能性も高い。
最初は少しアタックの反応回数を多めにしていく。
自分を含む4人が飛び出し、集団と少し差が広がる。
これは決まるかも、と結構踏んだがしばらくして集団に追いつかれる。
レース後にトマから聞いたが、この4人の飛び出しはセントジョージの選手が一人で集団を牽いて潰したらしい。
この時点で今日の結果の予兆はあった。
そこから何度か反応して逃げを狙うも決めれない。
雄大も交互に動き、サルバやトマも時々動いているが一向に決まらない。
セントジョージの選手がチェックに入っており、チェックを外した際には猛烈な牽きで集団を縦に伸ばし、千切りつつ追いつく。
インドネシアの選手はインドネシアの選手同士で潰しあいを演じており、かなりカオス。
さすがに消耗してきたのでいったん少し下がって足を休める。
その間も逃げは決まらず。
ある程度回復したので再び前に上がり動きに備える。
セントジョージが単独で飛び出し、それを追う雄大含む10名ほどの集団が先行する。
それを追うように転々と追走が続き、さらにそれを追ってセントジョージの選手が飛び出す。
サルバが遅れて反応しそれに自分も続く。
サルバがある程度詰めてくれたところで自分が飛び出し、前を追う。
セントジョージの選手は雄大たちの集団に追いつき、スルリと躱してそのまま先行するセントジョージを追う。
遅れて追いついた自分が集団からアタックし、単独で先行するセントジョージ二人を追う。
自分に付いてきた選手3人と協力し4人で追う。
ジワジワと差が詰まるが恐らく前2人が合流する方が先。
本来であれば2人対4人であれば追いつけるはずだが雲行きが怪しい。
というのもこちらは4人で協力して全力で追っているのに単独で走る前のセントジョージとの差の詰まり方があまりにも遅いから。
前と5秒差くらいまで詰めたところでセントジョージ2人が合流、一気に加速する。
加速に心を折られ、協力していた4人が次々と散り、集団に吸収される。
そこからもアタックが頻発し逃げを狙う動きが生まれ続けるが、セントジョージが全て潰す。
前二人は淡々と差を広げていきしばらくして1分差が付く。
アタックの頻発に疲れた集団が大人しくなり、集団をセントジョージがコントロールし始める。
かなりカオス。
セントジョージコントロールで進む集団であったが、中間スプリント手前で一度活性化する。
3位通過に与えられるタイムボーナスが目当てだろう。
自分も動くが飛び出しは成功せず。
中間スプリント手前で飛び出した選手を遅れて追うが、スプリントラインまでに追いつくことが出来ず4位通過。
そのままの勢いで逃げを狙うがセントジョージに潰される。
これは無理、何をしても潰される。こういう時はいったんトマさんに相談だ。
ということで集団の位置を下げてトマさんに出会う。
「どうしよう?」と聞く。
「しばらくは何もしない。自分達のチームにはピュアなスプリンターが居ないから集団を牽く意味は薄い。トレンガヌやサクラが牽き始めるのを待つ。5、6人の逃げが発生した場合はチェックできるように備えておいた方が良い」と答えてくれる。
集団前方に上がって展開を見守るが逃げが発生することは無い。
アタックを潰し切ったセントジョージが集団を牽引しているがあまり速くなく逃げる二人とのタイム差が広がっていく。
それを見かねたトレンガヌやサクラと他のチームが数名上がってきて牽引を始める。
「サルバと雄大と元喜はチーム総合を落とさないように集団でゴールするようにしてくれ」と告げてトマとマルコスも前に上がって牽引に加わってくれる。
牽き始めの頃にはタイム差が3分近くまで広がってしまっていたがそこからジワジワと詰まっていく。
実際には集団のペースは相当速いにも関わらずジワジワとしか詰まらないと言った方が正しい。
後ろに付いているだけでも辛いペースで集団が進むが、タイムボードが表示されるたびに詰まっているタイム差は1ケタほど。
それでも何とか2分を切るところまで詰まってくる。
このままいけば詰め切れる、と淡い期待を抱いた次のタイムボードではタイム差が広がり始めていた。
集団のペースが変わらないにも関わらずタイム差は開いていき2分半を超えてくる。
トマとマルコスが下がっていく。
ほぼ全力で牽引してくれていたこともあり、この二人は集団から遅れてゴールすることになる。
逃げが決まってからここまで平均時速44.7kmで2時間半走り続けていた。
おそらく逃げの二人は平均時速45kmを超えていた可能性が高い。
主力で牽引してくれていた二人が下がったことでタイム差がさらに広がっていく。
3分を超えたあたりでトレンガヌやサクラ、インドネシアのチームが牽引するが差はさらに広がる。
4分を超えたところで牽引するチームが力尽き、セントジョージがコントロールを始める。
タイム差は5分近くまで広がる。
ゴールまでラスト10kmというところで雄大とアタックを仕掛けるかどうか?という相談になる。
かなり悩んだが、セントジョージが力を残している可能性が高く、ここで動いて捕まるとゴールスプリントが出来なくなるので諦める。
話がついたところでサルバが「ラスト5km程の橋の登りでアタックする」と伝えてくる。
セントジョージのコントロールのまま橋へ。
結構速い
メーターを確認すると時速44km。
アタックさせないためにペースを上げているのか?
と考えた次の瞬間、先頭に並んでいた3人のセントジョージの2番手がアタック。
それに3番手が続く。
即座に反応しべた付きで粘る。
速度が緩みかけたところで3番手のセントジョージがアタック。
それにも即座に反応する。
ふくらはぎが攣りかけるがすぐに治る。
頂上を超え下りへ。
下りも相当な勢いで踏んでくるが真後ろに張り付いて粘る。
橋の登り出しから頂上まで40秒間594W
登り出しから下るまでの1分間495W
下りの切ったところで後ろを確認するとセントジョージがもう一人いたので抜けて後ろに下がる。
後ろを確認すると集団がバラバラになっている。
先頭が回ってきたので少し牽いて後ろに下がると、セントジョージ2人、自分、トレンガヌ、サクラの5人になっている。
不利なので後ろに下がって足を溜める。
セントジョージ以外の選手が同様に脚溜めに回ったことでセントジョージが交互にアタック開始。
5回まで耐えしのぐが、ロータリーをショートカットされたせいで差が開く。
前のセントジョージとサクラに追いつこうと踏むが詰め切れず、後ろにいたセントジョージにアタックされる。
自分と同様に遅れたトレンガヌと2人になり前を追う。
必死に追うが詰め切れず。
前は3人が先行し、今度は後ろから追いつかれることに恐怖しながら二人で踏む。
ラスト1kmまでは耐えたがラスト500mで集団に追いつかれる。
トマの「チーム総合のために残ってくれ」が頭をよぎり、追いつかれると同時に全力で踏んで速度を合わせる。
そのまま必死に集団に残りゴールした。
先頭は2人のセントジョージが4分強の差で逃げ切り、3位と5位にもセントジョージという結果になった。


感想
今日のレースは相当速かった。
逃げ切ったセントジョージの二人は考えられないくらいに強い。
平均時速46.6kmのレースで130km近くを二人で逃げ切るのは相当強い。
終盤の動きに関しては橋のアタックに反応できたのは良かったと思う。
そこからのアタックを仕掛けられる展開においてもっと上手く立ち回れていれば逃げ切りを狙えていただけにかなり悔しい。
サクラの選手は残ったのでそういう動きを身につけれるようにしたい。
今回のレースは全ステージフラットなので逃げやゴールスプリントに挑戦してみたい。
明日以降も頑張る。


キツさレベル

ジワジワと襲い掛かる疲労に耐えつつ頑張った。


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