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ツアー・オブ・タイランド 3日目

クラス:2.1クラス ステージレース
開催地:タイ
日程:4月2日
距離:198km
天候:晴れ



平均ワット:194W
最大ワット:866W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:1トマ・ルバ、2新城雄大、3マルコス・ガルシア、4サルバドール・グアルディオラ、5中島康晴、6山本元喜


レース前のミーティング

可能であれば逃げに乗り、逃げ集団で一つ目の山岳ポイントを抜けれれば御の字。


レースレポート

今日は超級山岳ステージ。
198kmで獲得標高4000mの超過酷なステージ。
チームの作戦的には逃げに誰かが入って山岳ポイントを越えた先で合流できれば一番いい、という事になった。
逃げを狙うのは集団で登りをパスするのが難しいかもしれない、自分と雄大と中島さん。
3人で逃げを狙う。
コース的にかなりハードなレースになることは分かっているので、自分の作戦としてはスタートアタックに懸ける。
いつものようにパレード中に先頭に出てスタートに備える。
集団後方でトラブルがあったらしく、少し遅れてレースがスタートする。
3名が一気に加速し、逃げを作りにかかる。
ドラパックのポイントリーダージャージも加わっている。
自分も即座に反応するが、少し離れる。
全力で踏み続け、ある程度まで差を詰めたところで後ろに交代する。
下がりざまに後ろを振り返ると、集団と離れている。
これは決めたい。
前に飛び出していた3名に追いつき、全員でローテーションを開始する。
全員が逃げたいと思っているようで綺麗にローテーションが回る。
そこに後ろから追走で、雄大が合流する。
合計14名の抜け出しが出来上がる。
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全員でローテーションを回すが差が中々広がっていかない。
無線からビノ・アスタナが追っているとの情報が入る。
30秒差前後がしばらく続いた後、ジワジワと差が広がっていく。
そこから1分半程のタイム差でレースが進む。
延々とタイム差が広がらず、淡々とレースが進む。
コース上に対面通行になる箇所があり、そこでメイン集団がかなり近づいている事が分かった。
逃げ集団が崩壊しそうになったが、持ち直し、再び逃げが続く。
登りが近づくに連れてなぜかタイム差が広がっていき、登り入り口で2分ほど。
そこから各選手が自分のペースで登りはじめ、逃げ集団が消滅する。
セブンイレブンの選手二人が元気よくアタックしていき、それを淡々とセントジョージが追う。
自分と雄大はそれぞれペースを刻み、無理をしない。
少ししてから、セントジョージ2名、セブンイレブン2名、自分と雄大を含むグループという形になる。
そこから少しすると、セントジョージが完全に抜けだし、その次にイルミネートのコロンビア人が1名、その後に自分と雄大という形になり、その後ろはバラバラ。
そこからさらに登り続けると後ろから絞り込まれた20名ほどのメイン集団に追いつかれる。
トマとマルコス、サルバも残っている。
一度チームカーに下がりボトルを受け取り、雄大含む4人に渡す。
そこから山頂に向けてペースが上がるが、耐え切る。
少し下って二つ目の登りへ。
頑張って粘るが、山頂まで1.5kmのところでペースアップに耐え切れず遅れる。
遅れてからも粘って踏み続け、山頂で全力で踏み切って前のグループに追いつく。
再び少し下って、3つ目の登りへ。
登りの入り口で早々に前に追いつくが、ペースが少し上がったところで、先ほどの踏み切りの影響で即座に遅れる。
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キナンのチームカーから最後の補給を受け取る。
このレースは各チームのチームカーが一台。
基本的にチームカーは先頭の選手に付くので、ここで遅れたら最後、このレース中に出会うことは二度とない。
かなり多めに水分を受け取り、孤独な帰り道(残り110km)が始まる。
とにかくオーバーペースにならないようにペースを維持して登る。
まだ、力尽きていない選手数名に抜かされるが、無理には付かず、自分のペースを維持する。
自分の後ろには70名近い選手がいるはず。
最終手段としてスプリンター達のいるグルペットもあるので、無理に前に残る必要はない。
淡々とペースを刻み、95kmの山頂を通過し下りへ入る。
登り出しから山頂まで1時間25分、獲得標高1570m。
安全に下っているとほとんど下りが終わったところで、後ろから雄大と右京の畑中さんを含む7名の集団に追いつかれ、そこに合流する。
ヴィノの選手も二人入っており、かなり強力な牽引を見せてくれる。
なぜそこまで頑張っているかは謎。
今日のコースは延々とアップダウンが繰り返されるという、前情報の通り、強烈な登りが始まる。
ヴィノの選手が踏んでいき付いていくタイコンチネンタルの選手とトレンガヌの選手、見送る自分、雄大、畑中さん、インタープロの石原選手。
ヴィノのペースアップに付いていけず、トレンガヌとタイコンチが戻ってくる。
6人になり、そこに後ろから台湾ナショナルの選手が合流し7人になる。
全員で協力しながらゴールへ進んでいくことになる。
先ほどアップダウンが連続する、と記述したが、実際はそんな甘いものではない。
1kmぐらいの急坂と急な下りが連続する鬼畜過ぎるコース。
時間が経てども、経てども、進まない距離。
周囲はどこを見ても山、山、山。
気温は常に30℃を超え、登るごとに滴り落ちる汗。
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そして、メイン集団からは完全に遅れ、後方グルペットからも離れているために、チームカーが全くやってこない。
必然的に水不足。
ボトルに残る水を大切に使っていくのにも限度がある。
なぜここに道を作った!? というレベルの周囲に民家も何もない道を延々と進む。
この集団に日本人が多いからまだいいが、一人だったら泣いている。
そろそろ水がやばい、というところで、他チームのチームカーがやってくる。
全員がゾンビのようにチームカーに群がり、水や食べ物を分けてもらう。
それからは定期的にチームカーがやってきてくれるようになる。
恐らく、走っている選手がいる、と認知してもらえたからだろう。
そして迎える132km。
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がけ崩れの応急処置で生まれた木の橋を渡る。
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冗談抜きに落ちれば死、本当に怖かった。
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そこから先も延々と現れ続ける登りに悪態を付きながら乗り越え続ける。
次第に道が、山を越えるのではなく、峰を辿るように進んでいく。
そして下り切り、下り基調の平坦に入り、ラスト36km地点の補給所へ。
補給を確実に受け取り、冷えた水で体を冷やす。
途中から呼気がかなり熱くなっていたのでオーバーヒート寸前だった。
その後一つ山を越えて再び平坦へ。
全員で綺麗にローテーションを回して、最後はタイコンチの一本引きでゴール。
集団先頭ではマルコスが単独で2位、サルバも単独で3位という良い結果になった。
優勝したのは、逃げ集団から抜け出していったセントジョージの選手で、単独で130kmを5分差を付けて逃げ切るという、良く分からない事になっている。


感想

今日はトレーニングのような1日だった。
ローテーション練習に始まり、登りでのペース走、山頂で全力もがき1本と、最後は少し速めのSFRを延々と繰り返す。
TSS350でかなり疲れているがあと3日間あるので、粘って頑張りたい。


キツさレベル

コースがきつ過ぎた。

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また、糖質と同じ量でより高カロリーであるためにコンパクトにするため&ベタつきを抑えるのにはもってこいです
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