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ツール・ド・熊野 4日目

クラス:2.2クラス ステージレース
開催国:和歌山県
日程:6月2日
距離:102km
天候:雨



平均ワット:230W
最大ワット:1013W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:トマ・ルバ、マルコス・ガルシア、サルバドール・グアルディオラ、山本元喜、新城雄大、山本大喜

キナンの本拠地である新宮市を中心として行われたUCI2.2クラスのステージレース。
最終日は太地町で行われた。


レース前のミーティング

今日はマルコスは攻撃をメインにし、サルバとトマ、雄大、自分は様子を見ながら走る。
個人総合で残っているのが大喜の8位のみだったので、順位を上げるためと遅れないようにするフォローを近くにいる選手がする、という作戦。


レースレポート

不足の事態に備えるためにも今日も集団先頭に並び、パレード走行に入る。
そのまま先頭を維持したままパレードを終え、レーススタート。
スタート直後にシマノの選手が2人でアタック。
それを追ってセントジョージ2人がアタック。
その後ろを自分が追う。
路面は雨でウェットコンディション、前を追ってはいるがコーナーも多くスリップが怖くて全力で追いきれない。
これは無理に詰めるよりも、先の漁港の登りで一気に差を詰めた方が良いと判断し、無理に追うのをやめる。
差が開き過ぎないように先頭で走り続ける。
風を受けているのは良くないが、中途半端に下がってしまって動けなくなる方が怖い。
そのまま漁港に入り、抜けた先で一気に踏んで加速。
オールアウトしないように気を付けつつ、セントジョージ2人を抜かし、シマノの2人に追いつく。
後ろを見ると集団が伸びてところどころで中切れが起きている。
このままいけばぶんだんできるかもと思い、そこから踏んだが、集団が繋がり一つに。
そこから再びアタックが連続し、マルコスとシマノの入部さんが逃げる。
2人が 逃げたところでセントジョージがコントロールを始める。
かなりいいペースでコントロールするので2人が見える位置から離れていかない。
下りとその先が危ないという事で、集団の前方に上がって下りに入る。
危険のない場所で下りとその先の平坦をクリアし2周目へ。
2周目も速いものの一定のペースを維持して進む。
この周の終わりには中間スプリントが設定されており、タイムボーナスが付くため総合争いしている選手にとってはかなり重要。
2人が逃げているので3位争いで1秒しか付かないが、総合を1つでも上げたい選手とそれを阻止したい選手が勝負するために、前の周以上に位置取りが激しくなる。
自分達もある程度前方をキープしており、中間スプリントで大喜がスプリントしていたがタイムボーナスは獲得できず。
3周目に入り、マルコスと入部さんがかなり近くになってくる。
そして漁港の登り。
右京のアタックを皮切りに集団が活性化し縦に延びていく。
自分は大喜のすぐそばにいたので、大喜が遅れないようにサポートに回ることにした。
スプリントした疲労もあるのか、少しずつ位置を下げながら登る大喜に合わせて登る。
山頂を通過した時点では前方のトップ集団と結構離れていた。
山頂後の平坦区間で差を詰めておかないと取り返しがつかなくなるので、他のチームの選手も使いながら前との差を詰めていき、最終的に自分が大喜の前で踏んで一気に差を詰めた。
アップダウンが始まる直前に先頭集団に追いつくことに成功。
トップ集団はトマを含む5名の逃げが生まれたことでいったん落ち着く。
そして下りに入る。
1回目の左コーナー。
自分の少し前を走っていた大喜が盛大に滑ってこける。
マジか、コイツ!と思っていると、雄大が「マサキー!!」と叫びながら止まる。
雄大が大喜のフォローで止まってくれているなら自分は集団に残った方が良いと判断し、最後尾で後ろを確認しながら走る。
チーム総合でも3位に付けていたので、維持するためには3人は集団に残る必要がある。
この先トラブルが起きる可能性を考慮すると大喜のフォローに回せるのは雄大だけだった。
集団にいるマルコスとサルバにも状況を伝え、自分が集団最後尾で確認するから、安全な位置で走っていてくれと伝える。
そこから1周待つが戻ってこない。
集団のコントロールがマトリックスに移り、ペースが結構落ちつつあったので、思い切ってチームカーの車列の中にまで位置を落として後ろの様子を確認しに行く。
途中でキナンのチームカーがいたので、状況を確認する。
大喜が2分後ろにいるが、集団に復帰できる状況ではないのでトップ集団に戻ってしまっていい、という事で集団に戻る。
そこから終盤の動きに備えて集団内で待機する。
下りの手前では集団が位置取りが激しくなるのでそのたびに前に上がって安全な位置で下りに入る。
雨でのスリップや落車とインターバルにより集団の人数はジワジワと削られていき、30人以下になる。
ラスト2周に入ったところでサルバからお腹が痛くて残れそうにないと伝えられる。
ラスト2周の下り、集団のほぼ先頭で下りに入る。
下り切った先で抜け出すシマノとそれを追うマトリックスが見える。
ブリッヂ出来ればチャンスと思い、アタックを仕掛ける。
一気に追ったが、自分が追いつく前に前2人が合流。
少しの間、追ってみたが差が詰まらない。
ここで無理に踏み続けると、ペースの上がった集団に追いつかれた際に千切られる可能性が高い。
追うのを諦めて集団に戻る。
そして集団内でラスト1周へ。
漁港の登りにかなり先頭に近い位置で入る。
動きに反応できるように備えていると、右京の選手がアタック。
そこに愛三の岡本選手が付き、その後ろに自分が付く。
頂上に向けてドンドンとペースが上がっていき限界になってくる。
筋肉が裂けるんじゃないかというくらいの痛みに耐えて踏み続けたが、頂上までもたず。
前から離れると同時に岡本選手も遅れだす。
それを交わすように後ろから総合上位の選手が右京の選手に追いついていき、6人が抜け出す。
後ろからくる集団に絶対に残るために踏んでいるとセントジョージの選手を先頭に絞られた集団に抜かされる。
そこに付く。
前の6人が若干のけん制気味になったこともあり再び集団が一つに。
アップダウン区間で後ろを振り返ると誰もいない。
集団に残っているのは自分とマルコスだけ。
下りの手前で前に上がりたかったが、脚に余裕が無く苦しんでいるとマルコスが後ろに下がっていく。
自分も上がれずほぼ最後尾で下りへ。
下った先の登り返しのインターバルで前に付き切れず遅れてしまう。
後ろを振り返るが、マルコスもいない。
とにかく少しでもチーム総合の可能性があるならと思い、踏み続けたが前には追いつけずにゴールした。


感想

前半は大喜のサポートに回っていたが落車で大喜が遅れてからは、総合とステージを意識して残る走りに切り替えていった。
最終的な集団に残ることが出来はしたが、そこから抜け出す動きに付いていけなかったのが今の実力だと感じた。
しかし、少し工夫すれば集団に残ることも可能だったと思うので、もう少し頭を使って走る必要があると感じた。
特に、最後の一番重要な場面で冷静でなくなり本能的に動く部分を抑える必要があると思った。


キツさレベル

天候的にも、コース的にも体力的にもかなりハードなレースだった。


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