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ツール・ド・北海道 3日目

クラス:2.2クラス ステージレース
開催地:北海道
日程:9月8日
距離:179km
天候:晴れ



平均ワット:178W
最大ワット:1119W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:1マルコス・ガルシア、2トマ・ルバ、3サルバドール・グアルディオラ、4山本元喜、5新城雄大


レース前のミーティング

今日は自分が中間スプリントでのボーナスタイム狙いで逃げに挑戦し、山岳ではトマ、マルコス、サルバの3人でペースアップし、スプリンターを引き千切りにかかり、ゴールスプリントでホセと着順争いを行うという作戦。
中間でタイムボーナスを獲得できれば、ゴールスプリントの必要は無し。


レースレポート

今日はまず始めにアタック合戦に参加。
しかし、総合リーダーであるNIPPOのザッカンティと30秒差の自分は、まず簡単には逃げれない。
それを理解した上での挑戦。
スタート直後の動きに反応してみるが、やっぱり逃げれない。
今日は逃げたい選手も多く、アタックがかかっては吸収が続く。
次に、リーダーのザッカンティが動いたタイミングで一緒に抜け出してみる。
ザッカンティは基本的にチェックしたいだけの動きで、逃げるつもりはないらしく、潰れる。
その後もアタックに脚を使わないように流れで乗りながら挑戦するも決まらない。
とりあえず前方を維持しながら、レース序盤にある登りが始まるのを待つ。
登りであれば、力づくで逃げが決まる可能性が高い。
登りの初めで2人が飛び出す。
少ししてマトリックスのマンセボとブリッツェンの岡がブリッジをかけに行く。
動くか!?と悩んだ末にかなり遅れてブリッジを仕掛けに行く。
55分間、540Wで踏んで懸命に追いかけたが、あと一歩のところで追いつかず。
これ以上踏むとオールアウトしてしまう、と感じ後ろを振り返るとリーダーのザッカンティがかなり近くに迫っている。
追いつかれた瞬間にカウンターでアタックが決まるとマズイ、と考えて、少し踏み止めて息を整えて追いついてきた選手に付く。
追いついてきたマトリックスのホセや、右京の選手がペースを上げるが食らいつき、耐える。
そのカウンターでサルバがアタックして前を追う。
ここの登りで、マンセボ、サルバ、岡、セントジョージ、NIPPOのロバトを含む6人逃げが出来る。
一瞬集団のペースが落ちたものの、すぐに右京がコントロールに入り、タイム差1分以内~タイムをドンドン詰めていく。
1回目の中間スプリントのタイミングで、あと一歩で追いつくところまで差を詰めた後に逃げを吸収した。
上手く中間スプリントのチャンスだけ潰して逃げを吸収した形。
逃げ集団から一人が先行したまま、メイン集団からアタックが連続する。
NIPPOのコントロールの様子を見る限りは、2人ほどを逃がしてしまいたい様子。
恐らく次の80kmの中間スプリントのボーナスタイムを潰させる為だろう。
2人が抜け出して、ブリッジがかかり、追走で先行する選手が潰される、という動きを何度か繰り返した後に、マンセボとシマノの木村の2人が抜け出す。
集団から10秒ほど先行している状態がしばらく続く。
サルバが「俺が発射するからブリッジを仕掛けよう」と提案してくれる。
その案に乗り、サルバと一緒に集団からアタックする。
しばらくサルバに牽引してもらい、単独で自分がブリッヂするか判断するために、後ろを振り返ると、NIPPOの列車がピッタリと付いている。
サルバに声をかけてブリッヂを取りやめる。
自分達がやめるのと入れ替わりで同じように、ブリッツェンの譲さんが増田さんを後ろに付けて、アタックしていき発射する。
NIPPOはその動きは見逃す。
やはり少数であっても、自分を逃がすつもりは一切無い、という事だろう。
総合順位で上位というだけでなく、山岳リーダーも2位に付けている自分が逃げると相当厄介だからだろう。
結局逃げは4人で確定する。
トマに「次の中間スプリントを狙いたいのであれば集団を牽引して逃げを潰すが、どうする?」と聞かれるが、「山岳に備えるために温存したい」と伝えて見送る。
そして逃げとのタイム差1分半ほどのまま、117kmを頂上とする山岳が始まる。
最初は緩やかな勾配が続き、頂上が近づくにつれ少しずつ勾配が急になっていく。
頂上まで3.5kmの所でトマに「行くぞ!」と声をかけられてサルバとトマと自分の3人で先頭に上がる。
トマとサルバがアタックを開始し、一瞬自分も付くが、速い!と判断して後ろから追ってきていたザッカンティの後ろに下がる。
先行するトマとサルバをザッカンティを先頭に集団が追う。
ザッカンティの二つ後ろに付けて必死に踏む。
サルバとトマの後ろに追いつく。
しかし、追いついたからと言ってペースが緩むわけではなく、逆にサルバとトマが先頭を変わるたびに踏みなおすためにペースの微妙なアップダウンが続き、インターバルがかかって辛い。
必死に付いていると、マルコスが上がってきて前に2人の合流する。
キナン山岳部隊の攻撃が加速する。
身内に殺されそうになりながらも必死に付く。
山頂までが長い。
必死にこらえていると山頂まで1km看板が目に入る。
一瞬で集団の人数を振り返って確認すると、結構長い。
これであれば多少下がったところで遅れはしない。
少し位置を下げつつ登っていると、雄大が助けてくれる。
そのまま集団内で粘って山頂を超える。
7分半の平均出力が360W
集団の人数がかなり絞りこまれており、遅れた選手を突き放すべく、山岳部隊3人がそのまま下りを踏み続ける。
そこにしばらくして雄大が合流。
自分も脚が回復したところで先頭に上がり、ローテーションに加わる。
しばらく経ったところでトマが後ろに下がり、集団に残っている選手を確認しにいく。
思った以上に残っている、という事で牽引をやめて集団内に下がる。
そこから再びNIPPOのコントロールに戻る。
ペースが緩んだことで登りで千切れたスプリンター達が集団に帰って来る。
逃げとのタイム差は一時的に40秒を割り込んできたが、集団のペースが落ち、完全に射程圏の状態でレースが進む。
ラスト20km辺りで最後まで逃げていた増田さんとマンセボが吸収されるが、集団は完全にゴールスプリントの雰囲気で染まっており、アタックする選手はおらず。
集団一つのままラスト10kmを切る。
ラスト9kmの小高い丘でマルコスがアタックしたのを皮切りに、アタックと吸収を繰り返す展開になる。
絶対に遅れないように自分も反応し動いていく。
かなりカオスな状態でラスト3kmへ。
ここからはコーナーが連続し中切れや分断のリスクもかなり高い。
脚を使いつつも常に前を維持しながらラスト1kmへ。
自分の前にホセがいる状態でラスト500mを切る。
ここからなら失速しないはず、と判断してスプリント開始。
全力で踏み続けたが、ラスト100mを切ったところでホセに再び抜かれる。
自分の前に居た選手を一人抜かしてホセがゴールした。
その結果、総合順位をホセに抜かされて、5位になった。


感想

終日、緊張感のあるレースでかなり集中していた。
初日から、自分の総合順位を軸にチームが作戦を組み立てることになったので、エースとして貴重な経験を積むことが出来て良かった。
自分の結果に関しては、今の実力では十分過ぎる結果だったと感じている。
ここから上に行くためには、さらに力を付ける必要があるし、判断力ももっと極めないといけない。
総合順位に関しては、3日間の着順の合計は37で同じだったのだが、スプリントポイント順位で自分が負けていたので、自分の順位が下になった。
総合を狙いたいのであれば、圧倒的な登坂力で引き千切るか、最後にもがける脚が必要だと改めて感じた。


キツさレベル

コースだけでなく、精神的な面で非常に疲れた。


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2019/09/10 (Tue) 20:21 | EDIT | REPLY |   

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