AACA 第1戦 長良川
CATEGORYレースレポート
クラス:AACA
開催地:長良川サービスセンター
日程:1月25日
距離:102km
天候:曇り
開催地:長良川サービスセンター
日程:1月25日
距離:102km
天候:曇り
平均ワット:245W
最大ワット:1040W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:トマ・ルバ、中島康晴、山本元喜、椿大志、山本大喜、新城雄大
長良川沿いで行われたAACAの第1戦。
レース前のミーティング
今回の作戦は基本的には全員敵。
無意味な潰し合いだけしないように気を付けつつ、各自が勝利を目指して走るという作戦。
レースレポート
今回の自分の作戦は明確単純。
脚を溜めて最後に一気に開放勝利を収める。
すなわち、脚を温存してラスト1周でアタックして逃げ切りである。
スタート直後は無駄な動きをしないように後方に控えて走る。
号砲スタート後もしばらく後方で走っていたが、前方に水溜りが見えたため、回避するために前に上がると、ほぼ先頭に出てしまった。
でも、大丈夫。
ここからは温存して走っていれば充分に後半にアタックするだけの脚は残せるはず。
15分後、そこには前に2人で逃げる雄大を3人で全力で追走する山本元喜の姿が。

どうしてこうなった。
おかしい。
原因を思い出してみる。
あの後、しばらくの間アタックの打ち合いが続いた。
その結果、雄大が二人で逃げを開始。

しばらくして集団のペースが緩んだところで自分がアタックして、3人で抜け出した。
自分が原因だった。
でも、まあ仕方がない。
正直、前半に少し強度を上げておきたいと思っていたし悪い動きじゃない。
それにこれで前に合流できれば5人逃げ。
メインの集団でアタックが頻発して、少数が合流してくる展開になれば前で待っている方が楽だろう。
1周半くらいかけて6周目に入って少ししたところで前に合流。
12分間300W
5人逃げになる。

そこから協力して2周強、逃げ続けた。
しかし、後ろを確認するごとに30人近くが協力してローテーションを回して追ってきており、絶望していた。
追いつかれた際にも、期待していたような少数の合流ではなく、全員でのご到着。
16分間264W。
これは無駄足。
少し疲れたので、集団後方で休むことにする。
どうせ少数で抜け出してもすぐに追いつかれるだろう。
思っていた通り、しばらくの間はアタックと吸収の展開が続き、後ろで休憩しながら「無駄足を消耗しろ!」とエールを送る。
しかし、何事も思い通りには行かないもの。
グチャグチャとアタックと吸収を繰り返す内に、8人が先行する展開になる。
しかもその中に、中島さん、椿、大喜が含まれている。
これは放っておくと逃げ切りが確定しそうな、かなり強力な逃げ。
集団は協力して追う、という状況ではなく、アタックの頻発で逃げとの距離が、縮んだり広がったりを繰り返す。
出来れば先ほど逃げていた時に、こういった展開になっていてほしかった。
どうやら先ほどは中島さんが上手く集団をまとめてコントロールしていたらしい。
その中島さんも今や前へ。

音頭をとる人間がいない以上、このつぶし合いしかない集団に残っていると終わる。
単独で前に追いつくしかない。
状況を観察し、全員が疲れてブリッジの動きが鈍り、かつ前8人との距離がギリギリブリッヂ可能になる限界ラインを見定める。
10周回目の後半で絶好のタイミングが訪れる。
無駄に頑張る雄大がブリッヂを仕掛けて潰れたところで、単独ブリッヂ可能な限界距離。
そして雄大の動きに反応したことで他がかなり疲弊している。
今しかない、と判断しアタック。
単独になり、前への追走を開始する。
発進した直後にはグッと距離が縮んだが、そこからの縮めるには時間がかかる。
しかし、ここで心折れるわけにはいかない。
ペースを落とさないように必死にこらえ、限界を超えないギリギリのペースで踏み続ける。

最後は一気に踏み抜いて逃げる8人に合流する。
5分間367W。
後ろを振り返ると集団の影も形もない。
見事に単独ブリッヂに成功した。
その後しばらく集団のつき位置で休憩する。
休憩している内に折り返しで確認すると、少人数で追ってきているのが見える。
これは止めを刺さなければいけない、と判断しローテーションに加わってペースを上げにかかる。

しかし残念ながら、追いつかれる。
大人しく散っていれば良かったものを、と思いつつ再びつき位置での休憩に戻る。
そこから前方でワチャワチャと仕掛け合いが続いた結果、キナンの選手が単独で逃げを打つ。
悪くないペースで逃げている。
中島さんか? もしそうなら合流するとゴールまで逃げ切れる可能性もある、と判断し、集団のペースが緩んだところで単独で追う。
14周目に入ったところ。
しばらく追うのだが、差が少しずつしか詰まらない。
折り返し地点で自分が追っているのが見えていたはずなのに、明らかに自分を待つつもりがない。
中島さんだとすると、少しおかしな動き。
そもそも、普通のキナンの選手であれば待って合流するはず。
だが、その理由は視認できる範囲にまで差を詰めた時点で判明する。
ヘルメットからはみ出ている襟足に金髪が混じっている。
もしや、と思って追いつくと大喜。
レース後の尋問の結果、「一度ブリッヂにきた選手を潰しておけば、集団も諦めるだろうと思った」などと意味不明な発言をしていた。
30km近く残っているのに、その後はどうするつもりだったのだろうか?
追いつくまでの2分半353W。
追いついた直後に先頭交代を要求してきたので、「代われる訳ないやろ!休憩させろ!」とキレておく。

そこから2人で逃げ続けたが、結局追いつかれてしまう。
7分間286W。
当初の目的は完全に見失い、無駄足のオンパレード状態。
しかし、他も消耗しているハズ、ここから脚を溜めなおして、終盤に爆発させれば、問題ない。
その約1周後。
椿とバーレーンのジャージを着た人と3人で逃げる山本元喜の姿が。
これに関しては言い訳が出来ない。
集団が緩んだ瞬間に本能的にアタックしていた。
そして、それに反応した2人と一緒になった。
これは逃げ切りしかない、捕まったとしても勝負する脚が無い。
ガンガンローテーションを回すが、バーレーンの人がかなり踏める。

3人とも逃げ切る気満々で協調して踏み続ける。
逃げ出しの時点でラスト4周を切っており、逃げ切りの確率は結構高い。
折り返しで、集団の様子を見ることが出来るが、協調の様子は無く打ち合いが始まっている。
これなら強調して逃げる3人の方が有利。
その読みに間違いは無く、ラスト1周に入る頃には後ろと結構離れている。
逃げ切りはほぼ確定的だが、問題は脚の残り具合。
自分の脚がほとんど残っていない。
椿にこっそり「脚が残ってないから、ラストにアタックする」と伝えておく。
「それを利用して上手くゴールスプリントしてね」という事である。
そして、ラスト2kmアタック!

全く切れがない!
秒で後ろに付かれる。
2回くらい頑張って踏みなおしてみたが、3人のまま。
そのままコーナーに入るかと思われたが、コーナー手前で椿がアタック。

椿、バーレーンの人、自分の順でゴールした。

感想
最初に想定していたよりも遥かに激しく動くことになったレースだった。
脚が攣るというようなことは無かったが、ジワジワと脚が無くなっていくのが分かった。
でも、最後までしっかりと踏めていたので悪いコンディションではなかった。
今年初戦のAACAということもあり、キナンの選手の誰かが勝たなければいけない、という気持ちで挑んだレースで、思い通りの結果に持っていくことが出来て良かったと思う。
キツさレベル
9
脚がかなり辛かったが、最後まで踏み切ることが出来てよかった。
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今回の作戦は基本的には全員敵。
無意味な潰し合いだけしないように気を付けつつ、各自が勝利を目指して走るという作戦。
レースレポート
今回の自分の作戦は明確単純。
脚を溜めて最後に一気に開放勝利を収める。
すなわち、脚を温存してラスト1周でアタックして逃げ切りである。
スタート直後は無駄な動きをしないように後方に控えて走る。
号砲スタート後もしばらく後方で走っていたが、前方に水溜りが見えたため、回避するために前に上がると、ほぼ先頭に出てしまった。
でも、大丈夫。
ここからは温存して走っていれば充分に後半にアタックするだけの脚は残せるはず。
15分後、そこには前に2人で逃げる雄大を3人で全力で追走する山本元喜の姿が。

どうしてこうなった。
おかしい。
原因を思い出してみる。
あの後、しばらくの間アタックの打ち合いが続いた。
その結果、雄大が二人で逃げを開始。

しばらくして集団のペースが緩んだところで自分がアタックして、3人で抜け出した。
自分が原因だった。
でも、まあ仕方がない。
正直、前半に少し強度を上げておきたいと思っていたし悪い動きじゃない。
それにこれで前に合流できれば5人逃げ。
メインの集団でアタックが頻発して、少数が合流してくる展開になれば前で待っている方が楽だろう。
1周半くらいかけて6周目に入って少ししたところで前に合流。
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そこから協力して2周強、逃げ続けた。
しかし、後ろを確認するごとに30人近くが協力してローテーションを回して追ってきており、絶望していた。
追いつかれた際にも、期待していたような少数の合流ではなく、全員でのご到着。
16分間264W。
これは無駄足。
少し疲れたので、集団後方で休むことにする。
どうせ少数で抜け出してもすぐに追いつかれるだろう。
思っていた通り、しばらくの間はアタックと吸収の展開が続き、後ろで休憩しながら「無駄足を消耗しろ!」とエールを送る。
しかし、何事も思い通りには行かないもの。
グチャグチャとアタックと吸収を繰り返す内に、8人が先行する展開になる。
しかもその中に、中島さん、椿、大喜が含まれている。
これは放っておくと逃げ切りが確定しそうな、かなり強力な逃げ。
集団は協力して追う、という状況ではなく、アタックの頻発で逃げとの距離が、縮んだり広がったりを繰り返す。
出来れば先ほど逃げていた時に、こういった展開になっていてほしかった。
どうやら先ほどは中島さんが上手く集団をまとめてコントロールしていたらしい。
その中島さんも今や前へ。

音頭をとる人間がいない以上、このつぶし合いしかない集団に残っていると終わる。
単独で前に追いつくしかない。
状況を観察し、全員が疲れてブリッジの動きが鈍り、かつ前8人との距離がギリギリブリッヂ可能になる限界ラインを見定める。
10周回目の後半で絶好のタイミングが訪れる。
無駄に頑張る雄大がブリッヂを仕掛けて潰れたところで、単独ブリッヂ可能な限界距離。
そして雄大の動きに反応したことで他がかなり疲弊している。
今しかない、と判断しアタック。
単独になり、前への追走を開始する。
発進した直後にはグッと距離が縮んだが、そこからの縮めるには時間がかかる。
しかし、ここで心折れるわけにはいかない。
ペースを落とさないように必死にこらえ、限界を超えないギリギリのペースで踏み続ける。

最後は一気に踏み抜いて逃げる8人に合流する。
5分間367W。
後ろを振り返ると集団の影も形もない。
見事に単独ブリッヂに成功した。
その後しばらく集団のつき位置で休憩する。
休憩している内に折り返しで確認すると、少人数で追ってきているのが見える。
これは止めを刺さなければいけない、と判断しローテーションに加わってペースを上げにかかる。

しかし残念ながら、追いつかれる。
大人しく散っていれば良かったものを、と思いつつ再びつき位置での休憩に戻る。
そこから前方でワチャワチャと仕掛け合いが続いた結果、キナンの選手が単独で逃げを打つ。
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中島さんか? もしそうなら合流するとゴールまで逃げ切れる可能性もある、と判断し、集団のペースが緩んだところで単独で追う。
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折り返し地点で自分が追っているのが見えていたはずなのに、明らかに自分を待つつもりがない。
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もしや、と思って追いつくと大喜。
レース後の尋問の結果、「一度ブリッヂにきた選手を潰しておけば、集団も諦めるだろうと思った」などと意味不明な発言をしていた。
30km近く残っているのに、その後はどうするつもりだったのだろうか?
追いつくまでの2分半353W。
追いついた直後に先頭交代を要求してきたので、「代われる訳ないやろ!休憩させろ!」とキレておく。

そこから2人で逃げ続けたが、結局追いつかれてしまう。
7分間286W。
当初の目的は完全に見失い、無駄足のオンパレード状態。
しかし、他も消耗しているハズ、ここから脚を溜めなおして、終盤に爆発させれば、問題ない。
その約1周後。
椿とバーレーンのジャージを着た人と3人で逃げる山本元喜の姿が。
これに関しては言い訳が出来ない。
集団が緩んだ瞬間に本能的にアタックしていた。
そして、それに反応した2人と一緒になった。
これは逃げ切りしかない、捕まったとしても勝負する脚が無い。
ガンガンローテーションを回すが、バーレーンの人がかなり踏める。

3人とも逃げ切る気満々で協調して踏み続ける。
逃げ出しの時点でラスト4周を切っており、逃げ切りの確率は結構高い。
折り返しで、集団の様子を見ることが出来るが、協調の様子は無く打ち合いが始まっている。
これなら強調して逃げる3人の方が有利。
その読みに間違いは無く、ラスト1周に入る頃には後ろと結構離れている。
逃げ切りはほぼ確定的だが、問題は脚の残り具合。
自分の脚がほとんど残っていない。
椿にこっそり「脚が残ってないから、ラストにアタックする」と伝えておく。
「それを利用して上手くゴールスプリントしてね」という事である。
そして、ラスト2kmアタック!

全く切れがない!
秒で後ろに付かれる。
2回くらい頑張って踏みなおしてみたが、3人のまま。
そのままコーナーに入るかと思われたが、コーナー手前で椿がアタック。

椿、バーレーンの人、自分の順でゴールした。

感想
最初に想定していたよりも遥かに激しく動くことになったレースだった。
脚が攣るというようなことは無かったが、ジワジワと脚が無くなっていくのが分かった。
でも、最後までしっかりと踏めていたので悪いコンディションではなかった。
今年初戦のAACAということもあり、キナンの選手の誰かが勝たなければいけない、という気持ちで挑んだレースで、思い通りの結果に持っていくことが出来て良かったと思う。
キツさレベル
9
脚がかなり辛かったが、最後まで踏み切ることが出来てよかった。
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細かい点に前モデルからの改良が見られ、軽量化&耐久性アップに繋がっている。
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