ジャイコ・ヘラルドサン・ツアー 3日目
CATEGORYレースレポート
クラス:2.1クラス ステージレース
開催地:オーストラリア
日程:2月7日
距離:176km
天候:晴れ
開催地:オーストラリア
日程:2月7日
距離:176km
天候:晴れ
平均ワット:190W
最大ワット:794W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:1中島康晴、2トマ・ルバ、3マルコス・ガルシア、4サルバドールグアルディオラ、5山本元喜、6椿大志、7新城雄大
オーストラリアの南側、メルボルンから少し離れた地域で開催されている、1クラスのステージレース。
参加チームには、EF、ミッチェルトン、サンウェブ、イスラエルなど、ワールドチームが4つも出場する豪華さ。
ちなみにレース名のジャイコはキャンピングカーの製作会社、ヘラルドサンは地元の新聞会社らしい(椿談)
レース前のミーティング
今日はスタート17km地点に千っていされているKOMの登りをクリアするのが最初のミッション。
激しい展開が予想され、下手するとここで打ち切られる可能性もある今大会随一の難所。
トマ、サルバ、マルコスは先頭集団に残るように動き、自分、中島さん、椿、雄大はとにかく我慢する。
その後、ゴールスプリントになるようであれば、中島さんをアシストする動きで作戦を立てた。
レースレポート
今日の調子は少し良さそう。
とはいったものの、これまでと比べれば、という話で、バリバリ絶好調からは程遠い。
昨日の逃げの疲れも残っているし、細心の注意を払って走らなければ、辛い展開になることは必至。
スタートはほぼ最後尾で今日はアタックには行かない。
幸い、自分のコンディションが悪かったり、はるかにレベルの高いレースでの完走の仕方はジロで散々身に着けた。
全力で警戒しながら走る。
3kmのパレードが終わり、アタックがかかり始める。
理想としては、早々に弱いメンバーの逃げが決まるのが望ましい。
しかし、そうは問屋が卸さず。
アタックを追って伸びる先頭。
ワールドチームの打ち合い、潰し合いが始まる。
登りはラスト5kmの勾配が特に急で、それまでは少し緩やか。
多少の無理をしてでも、そこまでは残っておいた方が確実に楽。
山頂までラスト5km看板は集団で通過する。
勾配が急になり始めたところからパラパラと選手が千切れていく。
それを交わしながら、自分のペースを維持して登る。
他の選手の動きに惑わされず前が上がろうが、下がろうが、中切れが起きようが、自分のペースを守る。
集団はワールドチームが逃げを決めさせないように射程圏に収めながら走っているので、一向にペースが落ちる気配がない。
ジワジワと自分と差が開いていくが、同時に仕事を終えたワールドチームの選手が千切れてくる。
ワールドチームの選手の近くに居れば、安心度がかなり上がる。
そのまま自分のペースを刻み続け、7人ほどの小集団で、ギリギリ集団が見える位置で山頂を通過する。
16分半334W
そして下りで、自分の前のオリバーの選手に中切れされて自分も千切れる。
何とかオリバーの選手を抜かして、前を追ったが、追いつかず。
オリバーは自分からも千切れたので、一人で走っていると後ろから小集団に抜かされる。
これに乗り損ねるのはマズイ、と思ったところで、ちょうど下りが終わり直線的なアップダウンに入る。
最後尾に引っ付き、始まったローテーションに加わる。
この集団にもサンウェブが2人もいたので、多少は安心できた。
ハイペースでローテーションが回ったこともあって、自分が千切れた元の小集団も吸収し、19人の集団になる。
サンウェブ3人、ミッチェルトンとイスラエルが1人ずつ含まれている。
これだけいれば、打ち切られる心配はしなくて良さそう。
前方に集団の気配は見えないが、もし追いつかなくとも、ゴールまでは協調して帰れそう。
ローテーションの動きを見ながら、抜けれるタイミングで上手く抜けることによって脚を休めつつ、付いて行く。
結構いいスピードで走っているが、大きな集団の姿は見えない。
山頂通過後も逃げの打ち合いを続けていてペースが速いのか、千切れたワールドチームの選手を葬るためにペースを上げているのか。
このまま19人で帰るのかな……なんて考えていると、チームカーの隊列が目に入る。
なにがしかの集団がいる可能性が高い。
少し期待しながら走っていると、大きな集団に追いつく。
トマ、サルバ、マルコスもいるので、メイン集団っぽい。
サルバに聞くと案の定、逃げが決まった後のメイン集団との事。
追いついた直後から2回目の山岳ポイントが始まったが、逃げが決まっていたこともあって、そこまで強烈にペースは上がらなかった。
辛かったが。
2回目の山岳を過ぎて下ったところで、自分より先に千切れていた中島さんと椿が復帰してくる。
雄大はかなり不調らしく、復帰は難しそう、との事。
そこから6人で集まって走る。
サンウェブがメインでコントロールしている間は、ペースが緩めだったが、ミッチェルトンが逃げとのタイム差を詰めるために集団のペースを引き上げ始める。
緩やかなアップダウンに加えて、集団が伸び縮みを繰り返すので、インターバルがかかり、結構辛い。
残りの距離をカウントしながら頑張る。
中島さんと話した感じでは、かなり脚に来ており160kmの最後の登りで千切れてしまうだろう、と言っていた。
となると自分の仕事は、ラストの登りの手前でトマ、サルバ、マルコスの位置取りを手伝っう事になるだろう。
160km地点を目標に定め、そこまで頑張るろうと心に決める。
その後、椿が半端ない回数ボトルをチームカーに取りに行ってくれており「途中で千切れる気満々だな……」と察する。
残りの距離が減るにつれて、集団のペースが上がり始め、位置取りが激しくなる。
それにつれてペースの上げ下げも増して行き、場合によってはフルもがきで付くなんてこともザラ。
そしていよいよ登りが近づき、トマ、サルバ、マルコスが前に上がり始める。
それに合わせて、前に出て少しでも位置をキープしやすいように動いていく。
EFの近くをキープしていたが、道が狭くなり、はぐれる。
すこししてトマに再合流し、前に上がるか確認すると、今のポジションで大丈夫、と言われ、再び下がる。
すると後ろにいたサルバに前に上がってくれ、と言われ、マルコスも引き連れて3人で前に上がる。
いよいよ山岳手前になり先頭まで出る。
そのまま、先頭を牽いている他のワールドチームと並びながら我慢し、勾配がキツくなったところで、ミッチェルトンがペースを上げたので、外側にはけて離脱。
そこからは流しながら走り、登りで千切れた他の選手と共にゴールした。

感想
今回のレース期間中で比較的マシなコンディションだったこともあって、助かった。
最初の登りのペースがかなり辛かったが、冷静に耐えることが出来たので良かったと思う。
残り2日なのでゴールまでたどり着けるように4日目の山岳も堪えたい。
キツさレベル
8
限界までは追い込んでいないが、一日通して辛かったという感覚。
チームスポンサー商品紹介
UVEX race9
ウベックスの新型ヘルメット
今回のレースから使用しています。
通気性とエアロ形状を両立していていい感じ。
細かい点に前モデルからの改良が見られ、軽量化&耐久性アップに繋がっている。
内部フレームが露出している点も珍しく、見た目もかなりいいので被っていて嬉しいヘルメット。
高さと幅を調整できるアジャスターが付いているので、いろいろな形状の頭にフィットしやすく造られています。 amazonをお気に入り登録される際はこちらからどうぞ!
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その後、ゴールスプリントになるようであれば、中島さんをアシストする動きで作戦を立てた。
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すると後ろにいたサルバに前に上がってくれ、と言われ、マルコスも引き連れて3人で前に上がる。
いよいよ山岳手前になり先頭まで出る。
そのまま、先頭を牽いている他のワールドチームと並びながら我慢し、勾配がキツくなったところで、ミッチェルトンがペースを上げたので、外側にはけて離脱。
そこからは流しながら走り、登りで千切れた他の選手と共にゴールした。

感想
今回のレース期間中で比較的マシなコンディションだったこともあって、助かった。
最初の登りのペースがかなり辛かったが、冷静に耐えることが出来たので良かったと思う。
残り2日なのでゴールまでたどり着けるように4日目の山岳も堪えたい。
キツさレベル
8
限界までは追い込んでいないが、一日通して辛かったという感覚。
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