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プレジテンタル・ツアー・オブ・ターキー 1日目

プレジテンタル・ツアー・オブ・ターキー

クラス:HC ステージレース 1日目

開催国:トルコ

距離:145km

天候:晴れ




 

トルコでのステージレースです。日本から見ればアジアじゃないか?と思ってしまうトルコですが、トルコはEUに加盟したいらしくレースはヨーロッパツアーというカテゴリです。

ヨーロッパツアーというのはそのままヨーロッパで行われるUCIレースという意味で、日本でのTOJやジャパンカップはアジアツアーになります。

ヨーロッパツアーという事で出走チームはワールドツアー6チームとプロコンチネンタル14チームとトルコのコンチネンタルチームが1つという構成。

 

初日の今日は平坦基調のコースで、スタートの町を1周後に山岳賞のある海岸線を往復し再びスタートの町を2周するコースでした。

道幅は2~3車線でかなり広めだったので集団内にいるだけであれば楽なレースになるだろうと予想できました。

 

 

レース前のミーティング

 

今回もいつものように「逃げろ」という指示をもらえる。いつも逃げに乗る事ができないにもかかわらず、この指示をもらえるのは自分としてはかなり有り難いのでそろそろ逃げたいところ。

 

 

レースレポート

 

10分前にスタートラインに並びに行くと一番早かったようで誰も居らず、NIPPOが先頭に並ぶ。

徐々に後ろに並ぶ選手が増えていきパレード走行スタート。

今回はだいたい4kmほどのパレード走行後にレースが始まる。

パレード走行中に集団先頭を維持しレース開始直後からアタック合戦に参戦。

今まで学習してきた事を生かし、アタックには反応するが自分で仕掛けることはしない。

道が広い事もあり集団の先頭付近に留まる事は意外と楽。

一度勢いあまって自分だけ飛び出してしまったが、様子を見て逃げられそうに無かったので集団に戻る。

その後も集団の前方を維持し反応を続ける。

ちなみにアタックには自分だけでなくチームメイトのポッツォも反応しているのでバッティングしないように気をつける。

10kmが過ぎパレードのスタート地点に近づくと、道が若干狭くなる。

何人か集団から飛び出しだして先行しだす。

直感的に「そろそろ決まるかも?」と思う。

もっとも、いつもそう思って飛び出して結局集団に吸収されているのだが。

アタックをかけるタイミングをうかがいながら集団の先頭に上がっていく。

ほぼ先頭まで行き「さて、アタックして前に合流しようか?」と思った瞬間、集団のペースが落ちる。

しかも先頭は横一列に隙間無くプロツアーチームが並び、完全にブロックされている。

しかし逃げ集団はまだ見えている。

自分は丁度左端のLOTTOの後ろに居り、前の選手さえ抜ければ逃げに乗る事ができる。

めったに無いチャンスをなんとか掴もうと、前を抜こうと、悪戦苦闘するが一切隙間が無い。

悶々としながら隙間を探していると集団内から「バッサ」という声が聞こえる。

「終了」という意味だ。

逃げが確定したから、アタック合戦はもう「終了」という事だろう。

その後もしつこく前に出ようとしていたが結局出れず。

道が広くなりプロツアーのブロックが解けたときには逃げ集団がかなり遠くに。

一瞬「追うか?」と悩む。

しかし、自分が行けば逃げたい他の選手も追ってくるだろうし、そうなれば集団が活性化して、まず逃げれないだろう。

しかも、その活性化の原因を作ったとなればレースをコントロールしているプロツアーチームからひんしゅくを買ってしまい、レースがやり辛くなると思い我慢。

しかし、もし他の選手がアタックしたら自分も乗っかろうと先頭にしばらく留まる。

大事な事は自分がきっかけを作らないという事だ。

しかし、どの選手もプロツアーチームにケンカを売りたくは無かったのか誰も行かず。

自分も諦めて集団内のチームメイトが集まっているところに戻る。

その後は特に問題なくレースが進む。

予想どうり平坦かつ道幅が広く横風もないので集団内は楽に走る事ができた。

山岳賞地点も速くないペースで通過し、スタートした町に帰ってくる。

1周20kmなのでラスト40km。

逃げも吸収されるのが確定的だった事もあり、徐々に集団内でのゴールスプリントへの位置取りが激しくなる。

ラスト1周へ。

位置取りの激しさでチームメイトと離れてしまい単独に。

ラスト10km。

道が広い事もあり集団が左右に分かれたり1つになったりを繰り返している。

集団の隙間から先頭をチームメイトのコッリが牽いているのが見え、「なんとか先頭に出ないと」と思い左側から上がっていく。

集団左側の先頭に出る。

道路の右側を走っている集団の先頭に合流しようと踏んでいくが、あまりの速さに踏めなくなり、右側を走る集団の中途半端な位置に合流。

そのままズルズル下がっていき集団に吸収される。

「ダメだこりゃ」と判断し集団内でゴールする事に。

そのまま落車もせずに集団ゴール。

 

 

感想

 

最初の逃げのタイミングで乗れなかったのはかなり悔しく、レース中盤までイライラしていた。

しかし今まで見ることすら出来なかった「逃げが決まる瞬間」を見れたので明日からのレースに生かしたい。

道が広い事もあり、アタック合戦中に先頭に留まることは出来ていると思うし、興奮しすぎてアタックに行き過ぎることも無くなったので、後は野生の勘をヒットさせるだけだと思う。

レースの終盤では位置取りの上手いチームメイトの後ろをなんとしてもキープすることが大事なのだと改めて感じた。

今日は仕事が出来ていない。少しでもチームの役に立ちたいと思う。

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