ツール・ド・コリア 4日目
ツール・ド・コリア
クラス:1 ステージレース 4日目
開催国:韓国
距離:207km
天候:晴れ
コースはムジからイェオスへ向かう直線コース。
60.1kmに3級山岳があり、108.9km地点には4級山岳があった。
レース前のミーティング
自分には、逃げに乗って山岳ポイントを取りに行けという指示。
詳しくは後日、書き足すかもしれません。
レースレポート
今日のパレードは1.8kmと非常に短い。
少し早目にスタートラインに並びに行き、先頭に並ぶ。
パレードも終わりレース開始。
アタックがかかりだす。
単独で数名が飛び出す。
しばらく様子を見て、いると追走がかかる。
昨日と違い今日は簡単には決めさせる気が無いのかもしれない。
昨日も逃げているのでさすがに疲れはある。
今日は少ないアタックで逃げを決めたい。
様子を見て見て我慢する。
むやみやたらにアタックしない。
我慢して見極めて「これだ!」と思ったところでアタックをかける。
4人になりローテーションする。
後ろは横に広がっている。
決まるかもしれない。
ローテーションが1周し、再び後ろを見る。
集団が縦に伸びて追っている。
これは無理なパターンだ。
全員で踏んでローテーションを回したが、やはり追いつかれた。
一度休憩。
アタックがかかり、集団が一瞬様子を見て、追走がかかる。
何度も繰り返される。
今日のアタック合戦にはあまり激しさがない。
飛び出した選手に対し、誰が追うんだ?という雰囲気が毎回集団内に漂っている。
しかし結局は後から乗りたい選手がいるのでそれを集団が追いかけて潰れる。
自分も何度か仕掛けるが捕まる。
その内4人ほどが飛び出す。
様子を見ていると山岳リーダーが後乗りした。
これはまずいと思い追いかける。
集団も付いて来たので交代する。
そのまま登りに入り勢いで飛び出した選手が吸収される。
追ったことと登りでペースが上がったせいで少しキツイ。
集団前方で待機。
チャパッロを含んだ4人が飛び出す。
オリカが先頭で集団のペースを落としだす。
これが先頭で並んでせき止める前の流れか!
チャパッロが行っているが乗るべきと判断しアタックをかける。
オリカが併走して潰しに来る。
これは乗れないと思い一旦集団に戻る。
徐々に先頭が固められていく。
ピシュガマンの選手が左からアタックする。
オリカが見送り、飛び出す。
追いたいが前が塞がっている。
それにチャパッロも乗っている。
次は右側からアンカーの井上さんが飛び出す。
少し遅れてもう一人飛び出す。
これは行かしてはいけないと思い、追いかける。
トンネルに入り、井上さんまで追いつくが集団も来ている。
これは、もう後乗りできる状態ではないと判断し集団に戻る。
20km地点。
急いでチームカーまで下がりどうするか聞く。
チャパッロが乗っているので取りあえず様子を見るという事で集団待機。
その後にチームカーが前に上がっていった。
チャパッロに指示を出しに行ったのだろう。
しばらく集団内で休んでいるとチームカーが戻ってくる。
もう一度どうするか聞きに下がる。
まず、逃げている選手はチャパッロ以外が総合でタイム差が遅れている選手。またピシュガマンの選手は昨日逃げた選手で山岳ポイントを5ポイント持っているが、山岳が得意なチャパッロも乗っている。なので、今のところは追わず終盤まで逃がす方向で行く。今日は食べて、飲んで、しっかり体を休めて回復させて、明日からに備えろという指示。
集団内に戻り、NIPPOの残りのメンバーで固まる。
集団はペースを落としてゆっくり進み、差が十分に開いたところでイーブンペースでオリカがコントロールを始める。
自分は軽めで足を回し、いつも以上に水分を補給し捕食を食べる。
集団のペースも早くないので足も疲れない。
時々チームカーに下がり状況の確認と指示を聞く。
無駄な動きをしないように気を付けながら集団内にいる。
逃げとのタイム差は5分程をキープしている。
108kmの山岳ポイント通過後からゆっくりとタイム差が詰まりだす。
ペースが上がりだしたので集団の前方に固まって位置をキープする。
ラスト50kmで3分差。
そこからはタイム差が詰まらずラスト30kmまで進む。
本格的に詰めるためにペースが上がり集団も縦に伸びる。
特に下りが速い。
ラスト20kmでガラナ投入。
ゴールに備える。
ガラナ投入直後に前輪がパンク。
パンクはしているが、まだ走れる気圧を保っている。
急いで後ろに下がりチームカーを呼んで待つ。
一瞬で車輪を交換し再スタート。
集団内でチームカーを待てたためあまり遅れずに済んだ。
集団まで戻り、集団後方で待っていてくれた石橋に引いてもらい前に上がる。
今日はゴール前10km程まで登りがあったはず。
コースマップの感じでは勾配は緩そうであったが、安心はできない。
今の復帰の際に足を使ってしまったが、ずっと休憩できていたことを考えれば問題は無さそう。
引いてもらって前に上がっている最中にピシュガマンが固まっているところを通る。
もしペースが上がるとすれば、彼等のアタック以外にはあまり考えられない。
石橋に、ここで良い!と伝えてピシュガマンの後ろに付ける。
登りが始まるが比較的緩やか。
アタックして飛び出すメリットが無いと考えたのかピシュガマンは大人しい。
油断せずに後ろをキープする。
勾配が更に緩やかになりトンネルに入る。
ピシュガマンが左側から前に上がっていく。
何かする気なのだろうか?と思い後ろにピッタリ付いて行く。
トンネルを抜けると下り始まった。
登りが終わったようだ。
何もなくて良かった。
逃げはまだ吸収されていないようで前方にチラチラ見える。
吸収されるのも時間の問題。
凄い勢いで下っていく。
ラスト5kmを切った。
いつもなら集団後方でゴールまで待っているが、今日は足にもかなり余裕があるので前に上がってみたい。
前方の位置取り勝負に入っていこうとするが中々列に入れず、集団の横を上がったり下がったりを繰り返す。
NIPPOのスプリンターと合流しようともするが中々できず結局後ろに下がる。
ラスト2kmを切る。
なぜか集団の中盤にマリーニを発見。
マリーニに声をかけ後ろに付け、集団の左側を一気に上がる。
かなり足に来るが上がるしかない。
先頭から20番手辺りまで上がった時に右側の集団からドラパックの選手がいきなり飛び出す!
自分の前輪とペダルが接触。
減速。
前に上がり直すのは無理そう。
自分から飛び出してきた癖にドラパックの選手が怒ってポケットを掴んでくる。
相手にしている場合じゃないので無視。
マリーニには悪いが前に上がり直すのは無理。
集団に入る。
残り800m程。
前に上がるのでかなり足を使ったのかキツイ。
何とか千切れないように集団で粘ってそのままゴール。
ゴール後に前輪を確認すると、ボーラのスポークが1本ニップルごとリムからもげており、そのせいで車輪が歪みリムがブレーキに接触して回りにくくなっていた。
そのせいで最後があれだけしんどかったのだろう。
感想
惜しい所もあったが、逃げに乗れなかったのが勿体なかった。
山岳リーダーはピシュガマンに変わり5点差。
彼は昨日も今日も逃げているのでさすがに疲れているはず。
自分はかなり休みながら走ることが出来たのでかなり回復したと思う。
明日も逆転を目指して走りたい。
最後の接触は落車にならなかっただけ良かったと思うしかない。
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