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ツアー・オブ・ターキー 5日目

クラス:2.Pro
開催地:トルコ
日程:4月25日
距離:177km
天候:晴れ








平均ワット:240W
最大ワット:967W
出場チームメイト:トマ・ルバ、レイモンド・クレダー、ドリュー・モレ、ライアン・カバナ、山本元喜、新城雄大、孫崎大樹

レースレポート

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今日はコースプロフィール的には比較的楽そうに見えるコースだった。
それでも3級山岳2回とカテゴリーの付かない登りが最後にもあり、距離が2番目に長いステージ。
単純に楽なステージは存在させたくない、という主催者の考えを感じる。
スタートからのプロフィールはしばらく平坦が続き、40km地点から3級山岳への登りが始まる設定になっており、平坦区間でアタック合戦が続くことが予想されたが、明日にクイーンステージを控えているということもあり、温存したい選手がいる可能性も考えると今日は逃げが決まりやすいかもしれない、と逃げたい自分は少し期待していた。
今日はパレード走行が6kmも続くのだが、その間にほぼ先頭まで上がることができ、様子を見ているとワールドツアーチームが先頭にかなり集まっていたので、今日は逃げを早々に決めさせそうだと改めて実感。
0km地点を通過した時点でトラブルを起こしていた選手が集団に復帰していなかったため、2kmほどパレードを延長してからレーススタート。
スタート直後に飛び出したアタックに対して早々に集団がペースを落として逃げを決めさせる雰囲気を出したので、完全に締め切られる前にBORAの横から抜け出したブリッジした。
抜け出した複数名で全開でローテーションを回し、一時的には集団と差を広げることが出来たのだが、ブリッジしたい選手が多かったせいで追いつかれてしまった。
それでもスタート直後の8kmを9分で駆け抜けていた。
決めるために相当踏んでいたので、一度集団内に入り、脚を休めて次のチャンスに備えていた。
しばらくアタック合戦が続き、自分が先頭に上がれたタイミングでライアンを含む数名がアタック。
これに対しても集団はペースを落として決めさせる雰囲気があったが、追走の動きができたことで差が詰まる。
そこからライアンに追いつくブリッジに乗っかって合流しつつ、そのままアタックした選手に乗っかって3人で抜け出す。
人数が少ないので決まらないだろうと思ったが、とりあえず踏んでいればそのうちに後ろから合流してくる可能性もある、と思って気にせずに逃げていた。
平坦区間で抜け出した後に小高い丘に差しかかり、振り返ると集団先頭からパラパラと追ってきている選手がいた。
しかし、自分の前の選手が淡々とハイパワーで踏み続けていたので、簡単には追いつかれないだろうと感じていたし、自分も付いて行くのでかなり辛かった。
山頂を通過し緩やかな下理に入ったタイミングで抜け出しが7名になっており、そこからローテーション開始。
速く集団が止まって諦めてくれ、と願いつつハイペースで回し続けた。
結果、集団が止まったことで7名逃げが決まり、程なくして集団と1分以上のタイム差が広がり安全圏に入る。
集団と逃げの間にはトルコ人選手が数名で追っていたようだが、しばらくしてから集団に戻っていった。
集団側がペースを落としたことで逃げ側も少しペースダウンして逃げ出しのダメージを回復させていたが、ジワジワとタイム差は広がっていっていた。
そこからは距離が長いということもあって逃げ側も無理はせずに淡々とペースを刻んでいき、40kmから80km手前までの3級山岳2回を含む標高200~300mのアップダウンもペースを上げずに緩やかに通過していった。
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アップダウンに入る手前では4分ほどのタイム差だったが、下り切ったころには8分ほどにまでタイム差が広がっており、もしかしたら逃げ切りもあるのかもしれない、という期待を持てる状況になっていた。
さらに中継ヘリが飛んでいることを確認できたので、ライブ配信に映るまで逃げるという目的も達成できて少し安心しつつ逃げを続けていたところ、中間スプリントが終わった先の100km前後で急にタイム差が4分弱まで縮んだ。
唐突に縮んできたため最初はタイムボードの表示ミスかと訝しんだが、タイム差の詰まり方に焦って逃げの全員でペースアップしたにも関わらず、その後もジワジワと詰められていったことで、本格的に射程圏内に収めるつもりの牽引が始まったのだと理解した。
そこから距離を消化しつつラスト50kmあたりでは1分半ほどまでタイム差を詰められ、早めに捕まるのか?と不思議に思っていると、そこから再びタイム差が広がり始めたことで、集団側が調整していると感じ取れた。
ちなみに集団はBORAのコントロールで一気にタイム差を詰めてきていたと、ゴール後に雄大から聞いた。
捕まるのは確定的としてもできる限り逃げ続けたいと逃げの全員が考えていたのか、サボる選手もおらず、最後まで全員でローテーションを続け、ラスト20kmあたりを頂上とする登りでアタックがかかった。
少し様子を見て先行組に入れるかと思い、アタックしてみたが頂上まで維持しきれずに追いつかれて抜かされてしまい、2名の先行とそれを追う2名、そこから遅れて自分とノボノルディスクの選手という形になってしまった。
その後2人でローテーションを回していたが、下りでBORAのトレインにすごい勢いで抜かれ、しばらくは集団内で休んでいたが最後のアップダウンが始まると全く耐え切れずに千切れてしまった。
そのまま遅れてゴール。
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感想

今日は早めに逃げが決まりそう、という予測が見事に当たって逃げに乗れてよかった。
総合順位にチャンスがあれば大人しくしていたかもしれないが、遅れてしまっていたので逃げにシフトしたのが結果的に目立ててよかったと思う。
総合でタイム差0秒の選手も逃げに入っていたので、逃げ切りのチャンスは存在しなかったが、限界ラインまで逃げ続けられたのはいい追い込みになっていた。
改めてコンディションがよさそうだというのを確認できたので、残るステージも頑張っていきたい。
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キツさレベル

確かに辛かったし疲労はしているが、変なペースの上げ下げや無酸素領域での追い込みが少なかっただけまだマシだった気がする。
仮に逃げ切りがあり得て荒れていたら遥かに辛かったと思う。 amazonをお気に入り登録される際はこちらからどうぞ!

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