Genki一杯

Top Page > レポート > レースレポート > ツアー・オブ・ターキー 4日目

ツアー・オブ・ターキー 4日目

クラス:2.Pro
開催地:トルコ
日程:4月24日
距離:138km
天候:晴れ








出場チームメイト:トマ・ルバ、レイモンド・クレダー、ドリュー・モレ、ライアン・カバナ、山本元喜、新城雄大、孫崎大樹

レースレポート

今日はスタート直後からのぼりが始まり、添えが終わったと思ったら海岸線の細い道を走り続け、それが終わったらまたアップダウン、というかなりハードなステージ。
加えてかなり強風が吹く予報が出ており、海岸線での分断の可能性もあって一時も油断できないステージになっていた。
可能であれば逃げに入りたいが、失敗した場合にも横風の分断や登り口でトマとドリューの位置を上げるためにチームで固まって動く必要があるという、とにかくハードなステージになると予想していた。
レースは1kmほどの短いパレードを挟んでスタートし、スタート直後から登りに突入する。
数名が抜け出している様子が見えたが、ポルティが先頭で淡々と牽引する集団から離れられておらず、加えて集団が先頭から順にジワジワと引き延ばされて行っていたので、ペースが上がっているのが見て取れた。
436636061_1556653265128711_1596688894845116815_n.jpg
自分も中盤で登り始めたが、ペースアップに合わせて遅れてくる選手を交わしつつ、集団から遅れないように耐えて頂上を通過した。
淡々と進んでいただけにも係わらずかなり脚に来ていた。
山頂後の下りで抜け出した逃げも全て吸収されて振り出しに戻り、再び打ち合いが始まる。
自分もチャンスがあるか?と1回登りでアタックしてみたところ、集団が止まっており決らめれそうなので本格的に踏んで逃げに行ったが、結局集団に追いつかれた。
そのカウンタ―の動きに孫崎が乗っていき、一度完全に集団が止まったことで孫崎を含む数名の逃げが決まりそうになっていた。
そこに対してブリッジを試みる選手が出始め、頂上に向かって集団のペースが上がっていくが、逃げ側も一生懸命踏んでおり差は詰まるものの頂上まではキャッチされなさそうな雰囲気。
しかし、孫崎は前に入ったものの逃げのペースアップに耐え切れず、限界状態で頂上手前で逃げから降ってきてしまう。
それに対して、集団の前方で様子を見ていたドリューが逃げている数名にブリッジを仕掛けに行くが届かず。
そのまま、先行する数名と集団の追い合いが続いたが、7名逃げの状態で集団が落ちついた。
しかし、ゆっくり休む間もなく海岸線の細い道へ突入していく。
後方にいたドリューと合流しジワジワと位置を上げていき、キナンで集まっている地点に合流し固まって走る。
想定以上に横風は吹いていないものの、道が狭く曲がりくねっている上にアップダウンが連続するので集団の前方の取り合いがかなり激しかった。
路面も悪く、体力的な消耗だけでなく集中力もゴリゴリと削られて行きメンタル的にもかなり疲弊していた。
そこから60kmをいったんの山頂とするKOMへ。
そのあとの下りが危険、という事前情報があったので、位置を下げないようにドリューとトマの近くをキープして山頂を越える。
そこからもう一段階登ったのちに下りへ。
危険と言われていた区間は急勾配で速度が出るものの、思っていたよりも安全な道だった。
436834551_1141461597044843_5673276209187276129_n.jpg
そこから海岸線まで下って小休止を挟む。
スタート時の感覚的にはそこまで悪い感じはしていなかったが、ここまでの動きでかなり消耗しており、次の登りをメインの集団で越えられる自信があまりなかった。
そしてそのまま登りへ突入していくが、登り出して早々にスプリンター選手がやめて遅れていき、アシスト選手も離脱していく。
いつものようにそういった選手を抜かしつつ先頭集団に付いて行こうかと思ったが、登り出しの時点で脚にかなりきており、フォローできずに早々に遅れてしまった。
436679922_287215361144393_6899120290771627968_n.jpg
そうはいったものの、いつもと似たような選手達が一緒に遅れていたので、これくらいの位置が妥当だったのだろう。
そこからはやたらとハイペースなグルペットでゴールを目指し、大きなトラブルなくゴールすることができた。
436701779_815798187263482_664785423374538887_n.jpg


感想

コースプロフィール的には1つ1つの山の獲得標高が大きくなさそうなので、何とかなりそうな雰囲気を受けるものの、コースのテクニカルな面や蓄積する疲労によって非常にハードな日となった。
タイム差的にはかなり遅れてきているのでチャンスがあれば逃げに乗っていきたいところだが、やり過ぎると完全に脚がなくなってしまって途中リタイアになりかねないので塩梅は気を付けながらやっていきたい。


キツさレベル

連日の9、逆に言えば10にならない限界ラインで微妙に調整している。
このレベルのレースで10を越えると翌日に致命的なダメージが残ってしまうと思う。
amazonをお気に入り登録される際はこちらからどうぞ!

山本元喜のYouTubeチャンネルはコチラ!

山本元喜の本はコチラ!

COMMENTS

0 Comments
There are no comments yet.

REPLY

Leave a reply