ツール・ド・コリア 2016 1日目
ツール・ド・コリア 1日目
クラス:1クラス ステージレース
開催国:韓国
日程:6月5日
距離:189km
天候:晴れ
起床時体重:61.4
起床時心拍:42
出場チームメイト:石橋学、アントニオ・ビオラ、山本元喜、エドワード・グロス、グレガ・ボーレ、ジャコモ・ベルラート
コースプロフィールは省略。
レース前のミーティング
前半のアタック合戦に自分、石橋、ベルラートで対応し、ワンプロサイクリングやアバンティ、ドラパックが乗っている逃げは絶対に自分達も入るようにという指示。
ゴールはグレガ、グロス、ビオラの3人で勝負し、それをアシストするという感じ。
レースレポート
少しの距離を走ってからレーススタート。
パレード中に最前列を維持して走りスタートと同時に動く。
アタックに反応して動いて行くが、足が重い。
アタックのキレが全然ない。
腰を上げてダッシュしても一気に加速する感じが無い。
これは不味いな……と思いながら動く。
アタックに反応し続けるが決まらず、自分からアタックしてみるが決まらず、中々キツイ。
今日のコースは去年と全く同じ。
去年はここで逃げが決まったな、と思いながら橋を通過する。
風が結構強く煽られる。
ヨーロッパのように集団が分断されるほど強くは無いが、集団が寄せられるくらいには強い。
逃げは決まらず。
大きな原因は主に2つ。
このレースの結果が韓国でのオリンピックの出場選手の選出に関係するため韓国人が全力で逃げ合い潰し合いを続ける為。
プロコンチネンタルのチームが互いに自分達が含まれていない逃げを潰し合うため。
また、去年出場していたオリカがいないので、コントロールするチームが居ないというのも大きい。
逃げが決まらないままレースが進む。
何度か動き集団中盤まで下がってしまっていたので前に上がり直す。
トンネル内でJLTの選手の後ろに付いて集団左側を上がって行く。
トンネルを抜けたところで自分の右後ろで落車音。
何人か吹っ飛んだな……と思っていると、なぜか自分の居る集団の左端に選手が飛んでくる。
自分の前のJLTがビックリしてブレーキ。
左側に差し込んでいた自分もブレーキするが間に合わない。
左にかわすことも出来ず、JLTのハンドル左下に自分の右側のハンドルが絡まり2人して吹き飛ぶ。
自分の上に自分のバイク、その上に絡まったJLTの選手のバイク、その上にJLTの選手という感じで積み重なっている。
JLTの選手が中々立ち上がれない。
早くしてくれと思いながら下敷きになって待つ。
JLTが立ち上がって絡まったバイクを外す。
自分がやっと立ち上がれる状態になったタイミングでメカニックの恵太さんが到着。
バイクのチェックを任せて傷を確認する。
ジロで削った左太ももの付け根を再び打ち付けたようで血が滲んでいる。
それ以外は小さい擦過傷のみ。
打ち身も無さそう。
絡んで吹っ飛んだお陰で衝撃が逃げたのだろう。
バイクも大丈夫だったようで再スタート。
ちくしょう、だるい、心が折れる……と思いながら他のチームのチームカーを利用して集団を追いかける。
調子がイマイチで苦しんで居た状態での落車、中々メンタルに来る。
とりあえずは集団に復帰しないといけない。
かなり時間がかかったが、集団に復帰することが出来た。
落車したのが35km地点で、復帰したのが45km辺り。
復帰した時点では逃げが決まっており集団のペースが落ちていた。
集団に復帰するとアントニオから「けがは大丈夫か?」と聞かれる。
「けがは大丈夫だが調子が悪い」と伝えると、「今はペースが落ちているから休めばいい」と言われる。
そこからは集団内で休憩。
70km辺りから石橋が先頭のローテーションに加わる。
しばらくは集団の前方で走っていたが風が強く、結構しんどかったため集団内に戻る。
かなり調子が悪い。
落車をしていなければ……と思うが、落車のダメージがあまりないことに気付く。
であれば、ただ単に最初から調子が悪いだけなのでとにかく我慢して、調子が上がって来るのを待つしかない。
今日中に回復する見込みは低いが、レースを走り続けていれば戻ってくるかもしれない。
集団中盤から後半で休みながら走っていたが、山岳ポイントに向けてペースが上がりだす。
集団前方で山岳に入る為に前方に上がろうとするがかなりキツク中々上がれない。
これはかなりマズイ、と思っているうちに山岳ポイントへ向かう1.5kmの登りが始まる。
始まった直後に千切れてしまう。
他にも千切れている選手がいなくはないがかなり少数。
下りで集団に復帰できるかも、と考え遅れ過ぎないように頑張って走る。
山頂付近で自分より後に集団から遅れたグロスに追いつく。
山頂で少し前にいた石橋に声をかけて下りで合流する。
下り切ったところでグロスを集団に戻したいと考え前を追うが離れすぎていた。
結局メイン集団には追いつけず、自分たちの1つ前の遅れた集団に追いつくので精一杯だった。
そこからはグルペットでゴール。
のハズだったのだが、曳きたくない選手を置き去りにしたい選手がグルペットからアタックしていき、自分達のグルペットはかなり小さくなった。
そして小さいグルペットでゴールした。
感想
正直、レースをスタートするまでは今年はステージを狙えると思っていたし、去年の感じで行けば総合も狙おうと思っていた。
去年逃した山岳賞もあわよくば……とかなり強欲な意気込みだったが、まさか打ち切りを気にして走る羽目になるとは思っていなかった。
ジロの疲労が全然抜けておらず筋肉が芯から死んでいるという感じだった。
心拍数的にはかなり良い値が出ていたので心肺機能には問題が無さそうだった。
今はかなり調子が悪いが疲労が抜けて調子が上がって来るまでは頑張って耐えるしかない。
調子が悪い状態ではあるが、アシストとして出来ることは精一杯できるように頑張りたい。
キツさレベル
8
調子が悪いせいでそこまでしんどく無いはずだったのかなりキツク感じた。
元々疲労が抜けきっていなかったため、追加で更に疲れた感じである。
とにかく疲労を抜うことが出来るように、明日以降も頑張りたい
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