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ツール・ド・コリア 3日目

ツール・ド・コリア

 

クラス:1 ステージレース 3日目 

開催国:韓国

距離:99km

天候:晴れ


 

コースは16.5kmの周回を6周するコース。

2周目の26.9km地点と5周目の76.4km地点に4級山岳があり、3周目終わりの49.5kmにスプリントポイントが設定されていた。
20150609_202149

 

 

レース前のミーティング

 

今日のコースはコースマップ以上にハードなレースになるので絶対に油断しないようにとのこと。

更に序盤に発生するであろう少数の逃げに乗りに行き、もし乗れれば山岳リーダー奪還を狙って行けという指示。

 

 

レースレポート

 

本日はパレードは無し。

その為ホテルからスタート地点までの16kmをアップがてらロードで移動する。

スタート地点に到着し、スタート地点に並ぶがブルゴスの選手が全員道に迷ったらしくスタート時間を15分遅らせて待つ。

結局ブルゴスは到着せずレース開始。

スタート位置は4番手辺りだったが、すぐさま先頭に出る。

集団は一番初めの坂を比較的ゆっくりと登る。

自分と逆側の右サイドからシマノの木村がアタックをかける。

集団は追わずに見送る。

アンカーの内間さんが上がってきて、「行かないの?」と笑いながら聞いてくる。

まだ、待ちだ。

潰れる可能性が高い。

一瞬間を置く。

集団は変わらずユックリ上り木村との差が少しずつ開いていく。

KSPOの選手が飛び出した。

直感的に自分も少し遅れて飛び出す。

登りの頂上に付く際に後ろを見ると集団は横に広がって結構離れている。

下りで踏んで前に追いつく。

3人でローテーションして逃げ出す。

後ろの様子は分からない。

一番下まで下り長めの登りに入る。

後ろから2人追いついてくる。

ピシュガマンとJLTの選手。

5人で逃げ出す。

タイム差は1分程。

5人でローテーションを回し逃げる。

集団も1分差から中々広がらない。

タイムギャップの様子を見ていると、メイン集団では毎回3名程が飛び出し、それに集団が続くという感じになっている。

おそらく、後乗りしたいメンバーがアタックをかけ、集団がそれを潰しているのだろう。

そのせいで集団のペースも下がらずタイム差が広がらないのだろう。

しかし集団が追加で逃がす気がない限り、追走は長く続かないはずである。

後乗りしたいメンバーが諦めればタイム差も広がるだろう。

他のメンバーもそう感じているのか、無理にペースを上げずに逃げる。

最高点を通過し下りに入る。

問題なく1周目が終わる。

2周目に入る。

集団では相変わらず追走をかけようとしている選手がいるようで、約1分差の状態が続く。

最下点まで下り登り長めの登りに入る。

集団では3名が15秒程飛び出しているようで、そこにはピシュガマンの121番の選手も含まれていた。

一緒に逃げているピシュガマンの選手がしきりに後ろを気にしだす。

この126番のピシュガマンの選手は合流したいのだろうか?

登っているペースが少し落ちる。

この周には山岳ポイントが設定されている。

最低でもそこまでは逃げ、何としてもポイントを取らないといけない。

ピシュガマンが2人になることは自分にとって都合が悪い。

先頭に出て少しペースを上げ直す。

交代すると他の選手も同じくらいのペースで引き出し、再びペースが安定する。

長めの登りが終わるころには15秒飛び出していた選手も吸収された。

それにより再び安定したペースでローテーションが回りだす。

山岳ポイントの登りに入る。

この逃げ集団内では誰が山岳ポイントを取りたいのだろうか?

直球で聞いてみる。

ピシュガマンとJLTは要らない。

KSPOと木村はポイントが欲しい。

予想通り。

しかしピシュガマンとJLTが要らないという事がハッキリしたのは助かる。

残りの二人との勝負だけに集中すればいい訳だ。

この山岳ポイントの登りは勾配が緩やかだ。

あまり早くから飛び出すのは得策ではない。

山岳ポイントまで1kmを切る。

出来れば300m辺りから勝負したい。

残り600m辺りで木村が飛び出す。

ここではまだ早いはずだ。

絶対にもたない。

しかし離れすぎても追うのが大変なので自分が追う。

ラスト400m辺りで追いつく。

ここから先行してもKSPOの選手にやられるので、ペースを落とし木村と並走する。

併走してすぐにKSPOの選手がアタックをかける。

悪くない。

これで自分はKSPOの選手を自分のタイミングで追いかけて追い抜き1番通過できればベストだ。

問題はその足が有るかどうか。

離れすぎないように距離を10mほどの距離を保って追いかける。

KSPOの選手が自分を気にして後ろを確認するが、これだけ開けていれば交代は出来ないし、もし交代しようとペースを落とせばアタックをかけて引き離す。

ラスト200mの看板を過ぎる。

過ぎると同時に踏み出し距離を詰める。

KSPOの選手も予想していたのか踏み出す。

ジワジワ差が詰まる。

正直キツイので踏むのをやめたいが、そんな事は足が千切れてもできない。

ラスト100mで抜きに行く。

速度差はお互い全力であることを考えれば結構ある。

そのまま抜き去り50mの看板を超え、最後まで踏み切り1位通過。

まず、1つ目の目的を果たせた。

山岳でのもがき合いで自分とKSPOとピシュガマンの選手の3人になった。

下りで後ろの2人を待ち、合流して再び逃げる。

3周目に入る。

全員ができるだけ逃げたいという共通の意思を持っているので逃げのペースは安定している。

初日の逃げよりも遅めのペースで逃げている。

集団も今は追う気はないのだろう。

タイム差も開き出し1分後半。

最高点まで登り下り出す。

下りのペースが今までより少し落ち、それぞれが引く距離も短くなる。

3周目終わりのスプリントポイントを意識してのことだろう。

スプリントポイントでもがこうと思っている選手は、与えられるポイントでは無く、ボーナスタイムが目的だ。

トップ通過から順に3秒、2秒、1秒のボーナスタイムが与えられる。

ボーナスタイムは総合タイムから差し引かれる。

今回のようなタイム差が付きにくいレースでは、ボーナスタイムの1秒2秒が総合順位に大きく影響してくる。

総合順位にも絡んでいる自分としては、スプリントポイントでのボーナスタイムも逃げの目的の一つだ。

ラスト1kmを切る。

スプリントに自信がない自分としては飛び出しての通過を狙いたい。

右に曲がってラスト500mの看板を過ぎる。

と同時にアタック。

ラスト300m手前で左の直角コーナーがある。

ここを単独で通過できれば逃げ切れる可能性がある。

コーナーを曲がる。

後ろを確認する。

付いて来ている。

失敗した。

ここまでくれば交代もできないし、先行で突っ張るしかない。

一瞬踏むのを緩め、ラスト200mから再び踏み出す。

ラスト100mでピシュガマンの選手が出てくる。

2位か?

JLTも出てくる。

最悪でも3位には入らないと。

そのままの順位で3位通過。

残りの2人はもがく気がなかったのか離れていた。

作戦ミスだったがしょうがない。

切り替えて最後の山岳ポイントを狙う。

スプリントポイント通過で4周目に入る。

遅れた二人と合流する。

タイム差は2分まで広がっている。

しかし山岳ポイントまでは20km以上ある。

山岳ポイントまで逃げ切るには十分なタイム差とは言えない。

集団が徐々にタイム差を詰めてくる。

逃げは焦らず今までのペースを維持して逃げる。

4周目の最高地点通過時点でタイム差1分半。

1周16.5kmなので見事に次の山岳ポイントで捕まるタイム差だ。

5周目に入る。

集団は徐々に迫ってきて、逃げているメンバーも後ろを気にしだす。

最下点まで下り登りだす。

タイム差が1分を切ってくる。

長い登りで逃げのペースが落ちる。

諦める気だろうか?

他の選手にとっては長く逃げるのも大事だが、集団にも残りたいはずだ。

無駄に逃げるよりも早めに吸収されてラストのペースアップに備えたいのかもしれない。

自分は違う。

もしここで吸収されれば山岳ポイントは絶対に取れない。

山岳目前にしてそれは惜しい。

自分は1人でも山岳ポイントまで逃げるつもりで、アタックに近い勢いでペースを上げる。

4人とも付いて来た。

交代するとペースを落とさず引いてくれる。

1人でも行くつもりだったが他の選手も引いてくれるのならそれに越したことはない。

タイム差は依然1分を切っている。

山岳リーダーの選手が全力で追って来れば、追いつかれる可能性がある。

申し訳ないが、登りで引けない選手は切り離して少しでも早く登るべきだろう。

山岳ポイントの登りに入ると同時にアタックをかける。

ピシュガマンの選手と2人になる。

2人で交代で前を引いて登る。

ピシュガマンの選手は後ろを気にしており、自分も確認すると、逃げていた他のメンバーは離れていて、メイン集団は見えない。

この2人での山岳ポイント争いになるだろう。

自分が山岳ポイントを狙っているのは知っているはずなので、ピシュガマンの選手に自分が1位で通過していいか聞く。

返事がない。

聞こえていないのかと思いもう一度聞く。

返事がない。

1回目は「要らない」とハッキリ答えてくれたので、取りに来るのだろう。

「要らない」と言いつつ、もがいてくる選手もいるので無言というのは逆に助かった。

もし、要らないのであればお互い足を使わずにペースで登り山頂を通過できたので楽だったが、どっちもポイントが欲しいのだから足を使ってでも勝負するのは仕方がない。

しかし相手はピシュガマンである。

勝てるかどうかは微妙。

けど全力でやるしかない。

ラスト1kmの看板を超える。

ちょくちょくピシュガマンがペースを上げてくるが耐える。

自分が前でラスト500m通過。

ピシュガマンがアタックする。

10mほど開けて追いかける。

速いが離れるほどではない。

さっきと一緒のパターン。

イケるか?

そのまま差をキープして登る。

ラスト300mから踏んで詰める。

ラスト200mで前に出る。

後ろに付かれた。

不味い。

ラスト100mで抜きに来る。

粘れるか?と思い全力で踏み込む。

粘り切れず抜き去られる。

2位通過。

ラスト300mで行ったのは早すぎた。

悔しくてハンドルを叩いてしまう。

しかし集団にはまだ追いつかれていない。

ここで吸収されるよりも少しでも逃げた方が良いはず。

下りだし、離れてしまっているピシュガマンを追いかける。

先行するピシュガマンが自分が追いかけていることに気づき、2人で行った方が良いと判断したのだろう、前で待ってくれる。

追いつき2人でローテーションする。

タイム差は30秒台。

ピシュガマンの選手は見た感じ、かなりの力で踏んでいるように見える。

逃げ切るつもりなのだろうか?

自分の予想では確実に捕まる。

自分は何としてもメイン集団に残りたいので、ここで力を使い切ってしまい追いつかれた際に遅れるわけにはいかないので、少し抑えたペースで前を引く。

6周目、ラスト1周に入る。

ゴールまで16.5km。

タイム差30秒。

いつでも吸収される差である。

あとはどこまで逃げれるか。

この逃げを吸収すれば、メイン集団は確実にペースアップするので少しでも逃げ続けたい。

しかし、同時に足に余裕も残しておかないといけない。

ピシュガマンの選手はとにかく全力で引いてくれているので助かる。

登りでは千切れないように気を付け、下りでは自分もかなりの力で引く。

下りでペースを上げなければ集団にすぐに追いつかれる。

タイム差は30秒のまま、集団も抑えているのだろうか?

途中で審判車やコミッセールバイクに抜かされる。

集団がかなり迫ってきているのだろう。

何とか山岳ポイントが設定されていた登りの麓まで逃げれた。

登りに入ると同時に最後の審判車に抜かれる。

メイン集団はすぐそこだろう。

少し登って後ろを振り返ると、集団が1列になって追って来ている。

少しでも自分のペースで登って山頂までの距離を減らしたい。

もはや後ろを確認するのは無駄なので前だけ見て交代しつつ登る。

山頂までラスト1kmの看板のところで丁度追いつかれる。

集団内の10番手あたりで下がり過ぎないように集団のペースに合わせて登る。

集団の先頭でアタックがかかる。

ペースを合わせるのはきつ過ぎて無理。

少しずつ遅れながら登る。

ラスト500mの看板を過ぎる。

集団のペースが少し緩む。

集団で登り切れるかもしれない!

山頂に向けて再びペースが上がる。

まさに地獄。

ラスト300m。

限界のペースで集団からギリギリ遅れずに粘る。

ラスト200m。

ここからなら最後の力を振り絞って全力でもがけば耐えきれる。

周りの選手もダンシングでもがき出す。

ラスト100m

失速。

限界すぎてペースが落ちて更に遅れる。

しかしラスト100mは勾配が緩くなる。

惰性で登り切れるかもしれない。

前の選手から数m離れて登りきる。

ちなみに前の選手は逃げていたのとは別のピシュガマンの選手。

ピシュガマンの選手と縁のある1日である。

ピシュガマンの選手は集団最後尾の選手と10mほど離れている。

集団も登りのペースアップで、先行する10名ほどの集団とそれを追う集団に分断されている。

集団は下りで1つになるだろう。

前のピシュガマンの選手が下りで前に追いつく為に全力で踏む。

ここから遅れればトップ集団への復帰は絶対できないので死ぬ気で自分も追いかける。

下りの途中で何とか追いつく。

そこからは落車に注意しつつ集団後方で休みながらゴールする。

 

 

感想

 

最初の動きにうまく反応できて楽に逃げれたのはかなり良かったと思う。

最初の山岳も自分のタイミングで勝負しに行くことが出来てよかった。

2回目の山岳では早く行き過ぎたのが失敗だったと思う。

トップ通過できていれば山岳リーダージャージを着れていたのでとても惜しいことをした。

山岳リーダーまで残り2点差まで詰めれているので、ここで離される事なく一気に逆転するつもりで挑まないといけない。

中間スプリントに関しても早く行き過ぎたのが失敗であったが待っていてもどうなるかは分からなかったので、経験と思うしかないと思う。

現在3位から6位までが同タイムで並んでいて自分が6位なので1秒でも稼げるように経験を生かして勝負したい。

今まで出来ていなかった駆け引きの経験をドンドン積めているのでこの勢いを維持したい。

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| 2015 アジアツアー | 08:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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