グラン・プレミオ・ブルノ・ベルノッキ
グラン・プレミオ・ブルノ・ベルノッキ
クラス:HC ワンデーレース
開催国:イタリア
距離:196.3km
天候:晴れ
モンテベグリオをスートし、ビグノラで周回コースを2周した後、モンテベグリオに帰って来て周回コースを10周するレース。
コースの前半は緩やかなアップダウンの平坦で10周の周回コースは登りと下りが連続し続けるというコース。
周回コース前の3,6,9周目の頂上に山岳ポイントが設定されており、13.0km、63.3km、89.9km、129.8km、169.7km地点に中間スプリントが設定されていた。
レース前のミーティング
アタック合戦に参加して逃げれるように頑張れという感じ。
逃げれなければデネグリやグロスの側で指示に従って動くという感じ。
レースレポート
レース開始前のかなり早いタイミングでスタートラインに並びに行く。
全然誰も来ていない。
今回のレースは久しぶりの晴天でのレースで暑い。
ボトル運びがはかどりそう。
今回のレースは出走人数200人程。
結構待っていたが、徐々にスタートラインに選手が増えていく。
そしてパレード開始。
先導車の真後ろに付けて先頭を死守。
そのままの位置で0km地点に到着。
一旦止まってからレース開始。
開始直後に先導車を追いかけるようにして単独のアタック発生。
それを追いかけるように自分もアタック。
先導者のエアスポットに入っているのか飛び出した選手はかなりいいスピードで飛ばしていく。
自分も前との差こそ広がっていないがかなりキツイ。
初端から飛ばし過ぎではないか?という位。
先導車がペースを上げて飛び出した選手を千切る。
そのおかげで追いつく。
交代して後ろを見る。
集団は縦に1列になって追って来ているが結構離れている。
一緒に飛び出したのは6人ほどでローテーションして逃げを狙う。
2回ほど回ったところで集団が追いつく。
飛び出し失敗。
吸収されて集団前方に戻る。
しばらく休みつつ様子を見てアタックに反応していく。
何度か飛び出す事に成功しローテーションで前に出ることも数回。
いつもの飛び出してすぐ捕まる展開と違い、ローテーションをするぐらいには抜け出していることもあり、消耗が激しい。
最初は前の方で動けていたが、消耗しだすといつものように集団内に沈んでいく。
逃げが決まらないまま20km手前の坂へ。
勾配はあるが距離は短い。
千切れる事こそないがキツイ。
キツイキツイと思いながらペースの速い集団内で苦しむ。
しかし、ふと気づく。
アタックに結構な数行っている上に飛び出してローテーションをしているのだからキツくて当然。
気持ちを切り替えて前に上がっていく。
先頭まで出て再びアタックに反応。
そろそろ決まるか?と思ったが捕まる。
捕まって集団前方に合流。
ここで後ろに下がると上がって来れなくなる。
前方に合流して少ししてから後ろで落車発生。
聞こえた音的にかなりの人数がコケていそう。
こういう時に振り返ると2次落車が発生するので確認はしない。
その後、3人の選手が飛び出し集団の先頭が閉じる。
前に上がりたかったが道一杯にギチギチで選手が詰まっていたので前に上がれず。
落車に巻き込まれたチームが多かったようで集団のペースを上げたくないチームが大半で集団の雰囲気自体がアタック合戦終了という感じになっていた。
逃げが決まったのが30km手前。
それからしばらくはかなりペースの落ちた状態でレースが進む。
逃げが3人という事もあり余裕が有るのだろう。
そこからモンテベグリオの周回コースへ。
200m近く登っていたはずなので警戒しながらチームメイトの側を維持する。
登りが始まる。
勾配は結構あるが思っていたよりも距離は無い。
これであればペースが上がってもある程度は集団で粘ることが出来そう。
登り切った直後に下りへ。
かなり急な下り。
路面はボコボコ。
コーナーも深い上に滑りやすそう。
ロンバルディアのロータリーでこけた際に負った心と体の傷のせいでかなりビビる。
ビビりにビビって下りだけでかなりの人数に抜かれる。
急な下りが終わった後も緩やかな下り。
急な下りで伸びた集団が前を追って恐ろしい勢いで進む。
前の選手から離れないように全開で踏んで付いて行く。
しばらく踏んで集団が団子になってやっとペースが落ち着く。
気を付けておかないと一瞬で終わってしまう。
急な下りで遅れれば前に追いつく手段は無くなるだろう。
周回を重ねても下りには慣れない。
毎回ビビりながら、遅れながら下ることを繰り返す。
集団のペースはそこまで速くないが周回を重ねるごとに逃げとのタイム差はドンドン詰まっていく。
4周目の時点で2分半程。
この登りでペースが上がりだす。
千切れるほどではないが結構しんどい感じ。
登りを集団中盤でクリアし、下りへ。
今まで以上のハイペースで下りだす。
周りは。
自分は相変わらずビビり遅れていく。
下り切った時には集団の後方。
自分と同じく下りのへたくそな選手の集団。
自分の集団は当然前から千切れていたし、その前の集団も前から千切れていた。
集団がブチブチになっている状態。
そこから前に追いつく為に各集団が全力で前を追いかけ出す。
前の集団から順に追いついて行きペースが落ちる。
自分達の集団はかなり後方だったためかなりの間追いかけ続けてやっと追いつく。
追いついたところで集団の先頭を見るとアタックがかかっている。
凄い勢いで5人ほどの選手が集団から飛び出している。
一瞬の間を置いて集団が追走開始。
追走にはNIPPOの選手も加わっているので自分も前に上がって追走に入らなければいけない!
しかし、前に上がれない。
集団のほぼ最後尾というこの位置からでは、ペースアップしている集団の先頭まではとても上がれた状況ではない。
それでも上がろうと少しずつ位置を前に上げて行く。
上げている最中に飛び出した選手を吸収したらしくペースがかなり落ちる。
この隙に前に上がろうとするが凄い密度で上がることが出来ない。
5周目へ。
登りで再びペースアップ。
さっきよりもペースが上がっている。
数名の選手に抜かれながらも集団後方で登りきる。
再び下り。
やはり速い。
そして怖い。
1周前より集団内の後ろで下り出したことで集団から完全に遅れる。
自分以外にも遅れたメンバーは6人。
全員で協力して追いかけるが、遠くに見えるブチブチの集団も各々1列になり全力で爆走中。
自分達の集団は1番人数の少ないまさに最後尾。
その内チームカーに抜かれだす。
協力して追っていた選手が1人1人とやめていく。
ラスト5周に入る。
そのころには頑張っている選手は3人ほど。
この先に補給所が有るので集団はそこでペースが緩むはず。
上手く行けばそこで追いつける!
頑張ってローテーションに入り踏む。
コーナーを抜けて補給所のある直線に出る。
補給所付近には集団の影も形も無かった。
ここで追いつけなければこの後のコースで追いつける可能性は皆無。
ここでレースが終了した。
150km地点手前。
感想
最初のアタック合戦でかなり消耗しつつも一生懸命動いていたが、結局逃げることが出来なかった。
集団内でのアクシデントの後の展開の予想というのも大切であると感じた。
10周の周回に入ってからは完全に下りでダメージを負い続けたというイメージだった。
ロンバルディアで滑ってこけたというのが思った以上に精神的にキテいる。
特に今は再びこけると治りかけの傷が恐ろしいことになるという恐怖心から攻められないというところもある。
傷が治れば全力で突っ込んで行くように今の内から心の準備をしておかないといけない。
残すところジャパンカップのみとなった。
頑張って満足のいく結果で今シーズンを締めくくりたい。
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