Genki一杯

Top Page > 筋肉 > 回答 > エンデュランススポーツにおける、脂肪の利用について

エンデュランススポーツにおける、脂肪の利用について

CATEGORY回答
ロードレースでは、競技時間の長さと運動量の多さから、大量のエネルギーを消費することになります。
今回は頂いた質問から、ロードレースの特殊なエネルギー補給環境について、考えていきたいと思います。





今回の質問は脂肪について


質問
僕の弟が理学療法士でトレランの選手なんですが、「エンデュランス系スポーツでは、高エネルギを持続的に発する脂肪を、如何に自分の出力にできるか」が重要だと申しておりました。
山本選手は、エネルギとしての脂肪について、どのように捉えているのか、機会があればお答え頂けると幸いです。

太りやすい体質


回答
自分自身太りやすい体質ですので、わざわざ脂肪を溜め込んでエネルギーとする、という事に関しては考えたことがありません。
脂肪は憎き敵です。
愛おしい味方は筋肉です。

ロードレースの特殊性


ロードレースはキチガイじみた距離を連日移動するスポーツですので、少しでも体重を落とすために脂肪を削ぎます。
では、その分の足りないエネルギのー埋め合わせをどうするのか? というと捕食です。
背中のポケットにバージェルが入っているので、常にエネルギーを補給することが出来ます。
これはロードレースの特殊な部分の一つだと思います。
そのため、本来であれば脂肪も重要である競技にも関わらず、パフォーマンスのために体脂肪を落とすことが出来るのではないでしょうか?
そのかわり、レース中は「お腹がすく前に食べる」が基本になります。
常にエネルギーを供給し続けるわけですね。
内臓が頑丈である必要もある競技です。
あと、レース期間中は炭水化物を大量に摂取します。
炭水化物が分解された糖質は筋肉に貯蔵されますが、貯蔵量の限界を越えて余った糖質は、脂肪として体に蓄積されます。
なので、わざわざ意識的に脂肪を摂取せずとも、総摂取カロリーを十分とっていれば、脂肪も蓄積されるのだと思います。

起床時体重は大切


脂肪が蓄積されているかの一番の指標となるのが、起床時体重です。
ジロの期間中は毎日、起床時体重を計っていました。
そこで、体重が減ってきた日はカロリーが不足していると判断し、いつも以上に食事をとるように気を付けていました。
これは、結果として脂肪の蓄積になっていたのだと思います。
レース中の体重の増減は、体脂肪がメインになると思いますので。
なので難しい知識に関しては持ち合わせておらず、意識してはいませんでしたが、感覚的に体脂肪に関しても維持しようとしていたのだと思います。

中鎖脂肪酸


さらに、最近はMCTオイル(中鎖脂肪酸)にも着目しています。
無理に意識的に摂取する、というよりは普段の生活で取り込むものの中に、MCTオイルが含まれている物を選ぶ、という感じです。
簡単に説明すると、MCTオイルとは油でありながらも、エネルギーとして素早く利用される特徴を持っています。
さらには、他の脂肪の燃焼を促す効果がある、などと脂肪をエネルギーに変える効果が非常に高いものになっています。
自分が摂取している、レース中の補給食である「アスリチューン」には、カロリーの一部としてMCTオイルが含まれています。
また、トレーニング後のプロテインにも、ケトプロテインという名称のMCTオイルが配合されている物を使用しています。
無理に継続しようとすると、何事も続きづらいので、自然に生活に取り込むのが理想だと自分は考えていま amazonをお気に入り登録される際はこちらからどうぞ!

山本元喜のYouTubeチャンネルはコチラ!

山本元喜の本はコチラ!

COMMENTS

0 Comments
There are no comments yet.

REPLY

Leave a reply