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ジャイコ・ヘラルドサン・ツアー 5日目

クラス:2.1クラス ステージレース
開催地:オーストラリア
日程:2月9日
距離:87km
天候:晴れ



平均ワット:218W
最大ワット:980W
※パワー2マックスでの測定
出場チームメイト:1中島康晴、2トマ・ルバ、3マルコス・ガルシア、4サルバドールグアルディオラ、5山本元喜、6椿大志、7新城雄大

オーストラリアの南側、メルボルンから少し離れた地域で開催されている、1クラスのステージレース。
参加チームには、EF、ミッチェルトン、サンウェブ、イスラエルなど、ワールドチームが4つも出場する豪華さ。
ちなみにレース名のジャイコはキャンピングカーの製作会社、ヘラルドサンは地元の新聞会社らしい(椿談)


レース前のミーティング

いよいよ最終ではあるが、気は抜けない。
トマとマルコスは総合順位を守る必要があり、集団スプリントになれば中島さんがスプリントする。
ラスト1kmには短い登りがあり、そこで集団が分断されるような事態になればサルバがスプリントする。
自分と椿はそれのアシスト。


レースレポート

今日は朝から不穏な雰囲気。
普段は絶対にアップしないであろう選手たちが、こぞってウォームアップしている。
激しい展開を恐れながら、自分も4kmの周回コースを回る。
今日のコースは4kmを22周。
パンクや落車は即失格を意味し、プログラムには「10周以降にで打ち切られた際にはペナルティタイム付きで完走扱いにする」と記載されていた。
しっかりコースを確認するが、ラスト1kmにある登りが短い代わりに結構勾配がキツめ。
1周目にアタック合戦が続き、ハイペースで登った際にはかなりきついだろうと予想できた。
1周周りってから、スタートラインに並んだが「スタート時間が10分遅れる」との事で、もう一周走りに行く。
そしてスタートラインに帰って来るとほぼ全員が並んでいた。
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結構な絶望。
スタート10分前にほぼ全員が並んでいた日など、今日まで無かった。
これは恐ろしいことになる……。とビビりながらレーススタート。
パレードなしの号砲スタートで初っ端からアタック合戦が始まる。
アタックが頻発するが決まらない。
比較的後方で走っているので、インターバルにビビっていたが、登りが短いこともあって、集団後方は楽ではないが、千切れるほどではない。
しばらく様子を観察していると、2周目の登りで7人逃げが決まる。
椿が入っているらしい。
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集団はサンウェブがコントロール開始し、ペースが落ち着く。
逃げが決まった直後は集団最後尾で様子を見ながら走る。
そこまで強烈なインターバルもかからないので、問題ないようにも感じる。
しかし、落車やトラブルを考えると、集団最後尾は良い選択肢とは言えない。
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他のキナンのメンバーが集まり始めたらそこに合流しようと観察する。
しばらく様子を見ているとトマと中島さんが集まっている。
じゃあ合流するか、とそこに合流し動きを合わせる。
登り手前は道幅が狭くなった後に、直角コーナーが設定されており、コーナーの入り口の競り合いが激しい。
そこで位置を下げてしまうと、そのまま登りに入った後にすぐに下って、直角コーナー2連続で立ち上がる。
立ち上がりで後方にいると、かなりのインターバルがかかるので、逆算していくと登り手前のコーナーを前方で入る必要が出てくる。
少しでも前で入るために、コーナー前から自分が先頭になって位置を上げていき、集団の先頭を牽く列車に並びながらコーナーに突入する。
結果的に割り込む形になっているので、集団を牽いている側からすれば結構迷惑なはず。
出来る限り、圧をかけないように申し訳ない雰囲気が出るように意識しながら割り込む。
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それを毎周繰り返す。
逃げとのタイム差はずっと40秒当たりで推移しており、上手く調整している感じ。
スプリントジャージ争いでの途中での吸収を危惧していたが、そういう動きもなさそう。
周回数が減るにつれて、他のチームも前方に上がってくるようになり、激しさが増してくる。
他のチームの動きに合わせたりしながら、できる限り「自分達だけが上がっているわけではないのですよ」感を出しながら上がり続ける。
ラスト5周に入るといよいよ簡単には上がれなくなってくる。
結構脚を使うが、自分自身は最後まで脚を残す必要も、集団に残る意味も無いので、出し惜しみせずに行く。
逃げも吸収され、いよいよラスト3周。
かなりペースが速く上がるのが辛い。
それまではコーナーの立ち上がりで遠慮してワールドチームの列車には割り込まないようにしていたが、ミッチェルトンの列車の途中に混じる。
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怒られるかな? と心配していたが、特に怒られることも前に入ってくることもなく居座れる。
そのまま、ラスト2周に入り、登り手前のコーナーに向かっていく。
かなり速く、付いているだけで結構辛い。
左右からミッチェルトンと他のチームが上がってきて集団に飲まれる。
中島さんが後ろに付いていたので、場所を譲って自分は下がる。
登りとその後のコーナー連続でほぼ最後尾まで下がってしまう。
ラスト1周に入り、上がり直せないか試してみるが、かなりペースが速いうえに、それまで通っていた右側のラインが完全に蓋されている。
左からの軽い横風の区間なので、前に上がるためには風をあびる必要があるのだが、それが出来る脚は残っていない。
最後尾に付いていたが、登りのペースアップについて行けず、遅れてゴールした。


感想

連日の高強度のレースの疲労が溜まっていた感じだった。
しかし、調子は上がっている感じがあり、ある程度踏むことが出来ていた感覚があった。
大量のDNFが発生する年もあるという事で、かなり警戒していたが今年はペースが安定していたこともあって救われた。
比較的良い感覚でレースを終えることが出来たので、次に向けて問題点や改善点を洗い出して修正していきたい。


キツさレベル

ハイペースなクリテリウムという感じで、これまでになかった刺激が入った。


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